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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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木曜日 2-3


***


2時間後にインターホンが鳴る。
ちづるは鍵を明ける。
黒のジャンパーを着たタクミが白い息を吐いて立っていた。
ちづるはタクミを迎え入れる。

「外、寒かったでしょ?
お疲れさま。
   お腹すいた?」

「うん。
   ちょー腹へったー。」


タクミが家にあがり、
ちづるは夕飯の準備をした。
じゅうたんに座り、お喋りをして
2人並んでご飯を食べる。
なんとなく、ちづるの元気がない。
食べ終わる頃にふと、タクミが言う。

「ちづちゃん、 
  なんか、疲れてる?」

「え、? そうかな ?」

「食べる量も、、
   なんか少なくない?」

「ん、ちょっと、お店混んだし、、」

「そーなんだー。 
今日、無理しないで、
眠かったら、寝よう? ね?」

「ん、 うん、 、、。

、 、 、、 、
      あの、 、、  」

「 ん?」

「DVD の、あの子の名前、、、
  なんで、知ってたの?」

「 ? え、誰? 」

  ? DVD ? 

「、 、、、あの、、レズの 」

「あー! あぁ、!

 昨日の? 
 ななみちゃん? 
  結構有名なAV 女優だよ ?」

「あ、 、、そう なんだ、、。」

「 ? それが、どーかしたの?」

「、、ううん、なんでもない、、」

ちづるはうつむいて赤くなった。
大きな目が泳いでいる。

「、 、 、、」

 昨日の事、気にしてんのかな。

   、 、 、 、 

  あぁ、なんか
 
    この顔

   この反応、 、 、

  からかいたく なる 。


タクミはニヤニヤしてしまいそうなのを、堪えて言う。

「あー、あれ、貸してよ。」

「、 、え?」

「今度、貸して。DVD 」

「、っ、!?、 、、

   ぁ、 あの、 、、」

「 ん?」

「、 、、 っ、 、ごめん、
  、 、 、あたし、 、、」

ちづるは動揺する。

「ごめんって ? 何が?」

「、 、その、 、、
 あの、DVD
、 、駄目に しちゃって、、」

「? え?」

「、 、 、、っ、もう、
      観れないの。 」

「観れない? なんで?」

「、 、 、、あの ね ?

  、っ、 、、

 えと、DVD 、
  置きっぱなして、
   そんで、その上に、

  、、コーヒー こぼしたの。

 そしたら、
 っ、観れなく、なっちゃったの。」

「、 、 、、 、 。」


   本当、 嘘 

      下手だな。


「へーーー。

 コーヒーを?
    DVDの上に ? 」

「ん、、うん、、。ごめん、、」

「火傷、しなかった?」

「ん、、うん、してない、、、」

「 なら、よかったけど。

 でも、DVD の上にこぼすって、
 DVD を直接テーブルに
  置いたって事? 
   ケースに入れないで?」

「、っ、! 、うん、、
 ちょっと、、置いちゃって、、」

タクミは、ちづるを近い距離で見つめる。


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