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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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木曜日 3-1

タクミはちづるを見つめながら、
両手で、ちづるの両手を持つ。

ちづるの顔を覗きこむ。

「ちづちゃーん? 
 前に、言わなかった? 
 ちづちゃんは、下手なんだよ?

   嘘つくの。 」

「、っ、! 、 、、」

「どこに、いっちゃったのかなー?
 DVD 。」

「、 、 、っ、 、、」

ちづるはうつむいて動かない。
タクミは言う。

「、 、、昨日は、ごめんね?」

「 、 、え?」

「フェラの時、DVD つけて。」

「、 、、ぁ、、」

ちづるの大きな目が潤む。

「でー、、? 
 どこに、やっちゃったの?」

「、 、 、、 、 」

 しばらく沈黙が続く。
 タクミは、
 ちづるの言葉を待った。

「、 、、っ 、折ったの、」

「 え?」

「、、 、半分に、 」

「、、おっ、た ? 」

「、 、、だって、っ、 

 貸してって、
、 、っ、、言われると
     思わなかったから、、 」

「、 、 、 、、 、」

 ちづちゃんが

    DVD を
 
      折った ! ?

   え、  1人で?  

  それ、 、、 

「、、、見たかったな 。」

「、っ、! 本当、ゴメン、、!」

「 え? 
 あ、いや、 
    DVD じゃ、なくて、、」

  ちづちゃんが、
  思い詰めた顔して
      DVD を折るの

   見たかった 。

ちづるは慌てていて、
タクミの言葉を聞き取れなかった。

「でも、!、あたし、
タイトル覚えてるし、、
通販、とか、探してみるから、 、」

「 、 、え ? 
いや、いいよ。
あれ、結構有名だから
ツタヤとかにも、置いてあるし。」

「、 、っ、

   私が、借りようか?」

  

「 、は ? 

   え ? なんで?」

「だって、、、あの、
カーテンみたいな所のやつでしょ? 
 大人じゃないと、、
  借りれない ところの 」

「、 、、18才だから、入れる、ょ」

     あ 

      でも !、 、、


タクミは想像する。
真っ赤になり、
震えながらアダルトコーナーに行く
ちづるの姿。


  しくじった 

        かも 

 借りて、って言えばよかった 

 そんで、
 俺は知らない人のふりして
     後ろから眺めて、 、、

 あ、いや、カーテンのとこに、
  18禁 って書いてあるっけ、、


タクミが考えていると、
ちづるは呟く。

「そっ か、。 」

「ってか、ちづちゃんが気に入ってたやつなのにねー、、。

今日はー? エッチする? 
    それとも、寝たい?」

「、 、、ん、今日は、
 疲れたから、 、、」

「朝、エッチな事しちゃうからー
そりゃ疲れるよー 」

タクミはクスクス笑う。

「ん、 、うん、。 

ぁ、っ、私、、お皿、洗ってくる、」

ちづるは誤魔化すように
お皿洗いにとりかかる。
タクミは、その間にシャワーを浴びた。

二人は寝室へ行き布団に入る。
ちづるが眠そうな声で呟く。

「タクミくん、、」

「 ん?」

「、 、みっともないとこ、
見せて、ゴメンね、 、、」

「 え? 」

  みっともない とこ ? 

「やっぱり、もっと、、
 ちゃんとした人に なりたい、、」

「、 、、漏らさないでー
紫の下着が似合ってー、
性欲の弱い、、
DVD を、折ったりしない、? 、」

「ふふ、 、、うん、そう、 、、」

ちづるは目を閉じた。
しばらくすると、
寝息が聞こえてきた。

タクミは頬杖をついて、
ちづるの寝顔を眺める。
寝ているちづるに呟く。

「 みっともないとこ 、?

 、、見てないんですけど。」

 ちづちゃん、男と喧嘩した事、
   ないのかなぁ?


 ふと、タクミは思い出す。


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