を-3
「イっちゃ・・・う」
首筋を舐められて。
身体中が祐を感じてる。
「イけ。俺でイけっ」
そう言った途端、身体の痙攣が戻ってきて
そのまま大きく痙攣の波に飲み込まれる。
その私の様子を一瞬見た後、吉野さんも1番奥の私の場所で同じようにイった。
荒い息の中。
ギュッと私を抱いたまま息を整える。
そして顔をあげて私の顔をじっと見つめて
頬にキスをした。
「よしのさ・・・」
「ごめん。もう少しこのまま」
ほんの少し重い吉野さんの身体は
そのまま私の心に何かを残す。
何もしゃべらないその空間で
ぎゅっと抱きしめられているその男の
さっきのビールを飲む仕草や
優しく抱く、その手の動きを思い出して愛しくなる。
あと、3カ月。
私はいったいあと何回抱かれるんだろう―――
もっともっと、少しでも多くこの人に抱かれたいという気持ちと
抱かれたら別れがつらくなると言う気持ちが私の中でせめぎ合いだした。