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今から恋を始めよう
【女性向け 官能小説】

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吉野さんは買って来たゴムの箱を開けながら
「もし、これを使い切る前に俺がUKに行っても
他の男にこれを付けるなよ」

なんて小さく笑った。

「私の事、どんなオンナだと思ってんのよ」

ため息をつきながらカーディガンを脱いで
部屋着にしていたよれよれの長Tを脱いだら。

「モテる女。そして、捕まらないオンナ」

そう言って笑いながら私の顔の輪郭をなでる。

「何それ」

へんな例えに笑ったけど。
吉野さんは一瞬だけ真面目な顔をして。

「言葉のまんま。大学時代も。今も。
男の話題に出てこない時はないよ。
でも、誰のことも本気にならないんだよな。麻子ちゃんは」

「・・・・」

「来いよ。せめてセックスで俺に夢中にさせてやる」

そう言いながら広げる両腕の中に
飛び込んだ途端にキスをされ口内を舌で犯される。

言ってることは乱暴なのに。
その手つきは、大事なものを扱うように、優しい。

「んぁぁ・・・・ぁ」

まるで。
私自身が吉野さんの大事な物のように錯覚してしまうほどに
大事に抱かれる。



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