投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

海の香りとボタンダウンのシャツ
【OL/お姉さん 官能小説】

海の香りとボタンダウンのシャツの最初へ 海の香りとボタンダウンのシャツ 35 海の香りとボタンダウンのシャツ 37 海の香りとボタンダウンのシャツの最後へ

海の香りに包まれて-2

 洋輔は立ち上がり、着ていたボタンダウンのシャツのボタンを外し始めた。向かい合って美紀もシャツを首から抜いた。
 お互いに下着姿になると、洋輔は両手でそっと美紀の頬を包み込んで唇を重ね合わせた。んん、と美紀は幸せそうな呻き声を上げた。口を離した洋輔と美紀は見つめ合った。
 「先輩っ!」洋輔は出し抜けに叫んで美紀の身体をぎゅっと抱きしめた。そして首筋や顎に唇を宛がって擦りつけ、時折舌を出して舐めた。ああ、と眉間に皺を寄せて美紀は喘いだ。
 洋輔は美紀をベッドに横たえ、背中のホックを手慣れたように外してブラを取り去った。そして我慢できないように現れた二つの白い乳房にむしゃぶりつき、手で揉みしだいた。
 「先輩、先輩!」洋輔はそう何度も叫びながら美紀の身体中に唇を這わせ、手でさすり、撫で回した。「ああ、先輩、やっと、俺……」

 洋輔は美紀の腰のあたりをぎゅっと抱きしめたまま動きを止めた。
「いいっすか? 先輩」
「久宝君……優しく……してね、お願い」消え入るような声で美紀が言った。

 洋輔は美紀の身につけていた最後の一枚に手を掛け、ゆっくりと脚から抜いた。そして自分も穿いていたボクサーパンツを脱いだ。
 震えながら固く閉ざされていた両脚に手を掛けて、洋輔はゆっくりと開いていった。そして右腕、左腕でその開いた両脚を抱え、ゆっくりと美紀の秘部に口を近づけた。
「ああ……久宝君!」
 美紀は焦ったように叫んだ。洋輔は何も言わず舌先と唇で谷間の入り口にある小さな蕾を愛し始めた。んっ、んんっ、と身体をくねらせながら、美紀はそのしびれるような快感を味わっていた。

 ベッド脇に置いていたバッグから洋輔は小箱を取り出し、蓋を開けて正方形のプラスチックの包みを取り出した。それを破って中身を取り出し、すでに大きく屹立していた自分のものにするするとかぶせた。
 美紀と顔を突き合わせて、恥ずかしげに微笑みながら、洋輔は囁いた。「先輩、俺、繋がりたい、美紀先輩と」
「いいよ、久宝君、来て」
 美紀は両脚を広げた。洋輔はそのままシーツに手を突き、腰を一度浮かせると、静かに体重をかけ始めた。
 熱く潤った谷間にを押し広げながら、その硬く脈動しているものが入ってくる。美紀はぞくぞくした快感のうねりに翻弄され始めた。
 驚く程あっさりと、それは美紀の中に深く埋没した。腰と腰が密着し、二人は同時に熱いため息をついた。
「久宝君……」美紀の目には涙が滲んでいた。
「痛くないっすか? 先輩」
「全然痛くない。とってもいい気持ち、嬉しい、久宝君」
「俺も、最高に気持ちいいっす、先輩」
「また一つになれたね」
「夢みたいだ……」
 洋輔は腰をゆっくりと動かし始めた。美紀もそれに合わせて身体を揺すった。

 ベッドが激しく軋む。二人の身体は汗ばみ、そのただ荒い呼吸音だけが部屋の空気をかき乱した。

 とっさに洋輔は腰を激しく上下させながら、その唇で美紀の口を塞いだ。
 んんっ、と呻いた美紀がそれ以上の言葉を発することを許さず、洋輔はいつまでもその唇を咥え、舌を噛み、熱い吐息を吸い込んだ。
 そのまま洋輔の喉元でぐうっという音がして、彼の腰の動きが止まった。美紀の身体が細かく震え、ぐっと仰け反った。その拍子に二人の口が離れ、洋輔と繋がったまま同じように脈動し跳ね上がる身体の動きに呼応して美紀はその名を呼び続けた。
「久宝君! ああ、久宝君っ!」
「美紀先輩!」
 洋輔は次第に間隔が長くなっていく射精の反射に身体を弛緩させながら、最後の力を振り絞るような声で、抱きしめた愛しい女性の名を呼んだ。「ああ、美紀先輩……」


海の香りとボタンダウンのシャツの最初へ 海の香りとボタンダウンのシャツ 35 海の香りとボタンダウンのシャツ 37 海の香りとボタンダウンのシャツの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前