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艶盛り
【熟女/人妻 官能小説】

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第4話 震える愛に・・・・・・-2

翌日の昼下がり。
青空広がる晴天の街並みは、たくさんの人混みで溢れていた。
その大通りにある銅像の前。
待ち合わせ場所として多くに知られて、携帯電話を片手に連絡を取り合う人の姿が目立っていた。
その中には、黒のショルダーバッグを肩に掛けた峰子が、一人でポツリと立つ姿もあった。

いでたちは、少し大きめのサングラスに赤の平つばハットを深々と被り、この日の暖かい気温には少し不釣り合いな、白の毛皮のロングコートを羽織っていた。

「いやっ・・・」

峰子は、突如と目まいを起こした様に、ひざまつこうとした。

「大丈夫ですか?」

その一部始終を隣で見ていた、サラリーマンの若い男が、それを見兼ねて声を掛けてきた。

「はあ・・・はあ・・・大丈夫です。少し目まいがしただけですから」

峰子はそう言うと、不自然な内股でよろめく様に歩きながら、その場を後にした。
その光景は、若いサラリーマンの目にも異様に映り、しばらく首を傾けながら不思議そうに見ていた。

峰子が辺りを見回していると、路肩に止めてある、一台の黒の外車に目は釘付けとなっていた。
そのまま目線を外そうともせずに、相変わらずよろめく様に歩きながら向かった。
時折、人混みですれ違う度に、振り返る者さえもいた。
それくらいに、峰子の姿は異様で滑稽でもあった。
さらには、サングラスの下の目元の頬も紅潮しており、静かに息も荒らしていた。

「はあ・・・はあ・・・・・・」

やっとの思いで、峰子は黒の外車の方に辿り着いた。
車内には、髪をオールバックにして紺のストライプのスーツに身を包んだ、峰子と同じ歳ぐらいのヤクザ風のがっちりした男が、煙草を吹かしながら運転席で待っていた。
その表情は、峰子を見ながら薄ら笑みも浮かべていた。
峰子はそのまま車に乗り込もうとドアに手を掛けたが、なぜか助手席側では無く、窓ガラスに濃いスモークフィルムが貼られた後部座席の方だった。

ウィーン・・・ウィーン・・・・・・

峰子が後部座席に乗り込むと、静かな室内には微かなモーター音が鳴り響いていた。

「お願い・・・もう止めて・・・はあ・・・はあ・・・・・・」

峰子は息を荒らしながら、まるで尿でも模様す様な険しい表情で、バックミラー越しの男に話掛けていた。

「ふふ・・・久しぶりだな」

男は不敵に笑いながら、峰子の方を振り向く事なく、助手席に置いてあった小さなリモコンを手に持った。
そのままボタンを押す仕草を見せると、鳴り響いていた微かなモーター音は消えていた。

「はあ・・・はあ・・・あなたこそ、突然呼び出してどうしたのよ?」

峰子の険しい表情は収まっていたが、相変わらず息づかいを荒らしながら話していた。

「まあ・・・特に用もね〜が、ちょっとお前の顔が見たくなってよ」

「ただ、それだけなの?」

峰子はそう言いながら、被っていた帽子を脱いで、サングラスを外した。

「ああ・・・そうだよ。ふふ・・・お前だって、相変わらず御主人様には忠実じゃねえか?。さあ・・・いつも通りにコートも脱げよ」

男に促されると、峰子は嫌な素振りを見せずに、ゆっくりと羽織ったコートを脱いだ。
だが驚く事に、その下は黒いガーターベルトに黒いガーターストッキングと、ショーツの代わりに黒いラバー製の貞操帯を思わせるパンツだけを履いた、ほぼ全裸に近い姿だった。
さらに、その貞操帯の股間部には、不自然な突起物が仕込まれていた。

「ふふ・・・良い眺めだな」

男は、鏡越しの峰子に話し掛けながら、助手席のダッシュボードを開けた。
そこから、2組の手錠を取り出すと、ようやく男は峰子の方を振り向いた。

「さあ、手を出せよ」

男に促されると、峰子は再び頬を紅潮させながら、素直に両手をそろえて差し出した。

カチャッ・・・カチャッ・・・・・・

男は、差し出された峰子の両手に手錠を掛けると、続けざまにもう一組の手錠を、綺麗に揃えらた両脚にも掛けた。
その姿はあまりにも卑猥だが、車の脇を通りすがる通行人には、濃いスモークフィルム越しの為に辛うじて見える事は無かった。
だが、それは紙一重でもあって、そのスリルに興奮を覚える峰子は濡らしていた。

「さっきから大人しくなって、元気ねえな?。だったら、目覚めの一発でも行くか?。さっきのよりも強くなるから、気いつけろよ〜・・・ふふ・・・・・・」

男はそう言いながら、再び助手席に置いてあった小さなリモコンを手に取った。

ウィーン!・・・ウィーン!・・・・・・

男がスイッチを押した瞬間、先ほどよりもけたたましいモーター音を響かせながら、峰子の履いている貞操帯は激しく振動していた。

「いやや〜!!」

思わず背中を反りながら声を上げる峰子。
もがいても、手錠で拘束されて身動きの取れないジレンマが、峰子のⅯ気質に火を注ぐ形にもなった。
峰子の感じる快楽は、オルガスムに向けて広がる炎の様に熱くなっていた。

「それじゃあ・・・いつもの場所まで、ドライブへと出掛けるか」

男はそう言いながらエンジンを掛けると、車は街の中心部へと消えて行った。

−つづく−


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