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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 書道その3 〜-1

〜 2番の特訓 ・ 書道その3 ・ 片付け 〜


「大分お上手になりました〜」

「だね。 今くらいピッピ動かせたら、まず本番でも心配いらないよ」

「2人とも呑み込みが早いですね〜。 びっくりしました〜」

 私と22番さんが腰書、尻書、そしてペン字を終えたとき、時計の針は21:30を指していました。

「……はぁ、はぁ、ふぅ……」

 机から下り、息を整えます。

 『厳しくする』といった割に、先輩方は優しく指導してくれました。 私に関していえば、へっぴり腰だったり下半身がふらついたりして頂いたビンタが10発、デコピンが20発くらいです。 だから体に痛みはありません。 ただただ、とにかく疲れました。

 というのも、姿勢自体がすごくキツかったんです。 【B2番】先輩が汗一つ書いていなかったのが信じられないです。 見た目よりはるかに力が要ります。 そもそも力を込めようとどうしようと、【B2番】先輩が足やら太腿やらピタッと静止するところで、私はそうはいきません。 一々ぷるぷる震えてしまって、すかさず【B2番】先輩からデコピンが飛んできちゃって……はぁ、溜息です。

 あと、さりげに彼女もヤバイです。 隣にいる22番さんですけど、見かけによらずタフですね。 

 彼女は、私がチラッと垣間見たときの話ですが、いつでも私より一段キツイ姿勢をとろうとしていました。 例えば足の動きを止めるなら、ゆっくり動かしてから止める方が楽です。 だのに彼女はピピっと勢いよく動かして、ピタッと止めようとするんです。

 それが上手く出来ているなら、単に『凄い』って思うだけですよね。 私がヤバイと思うのは、彼女は『失敗する』んですよ。 ピタッと止めた勢いで手をついてしまい、【B29番】先輩からビンタがとびます。 早く動かそうとして膣の方向がずれ、【B2番】先輩がデコピンします。 それにも関わらず、私が見る限り一度も無難な動きをしようとしません。 ずっと頑張ってるっていうか、攻めてるっていうか……ちょっと真似しようとは思いませんね。

 そうはいっても誰かに負けるのは癪だし、ついいつもよりは頑張っちゃいました。 股関節も大腿筋もパンパンかつピリピリに張ってます。

「今日はこのくらいにしましょうか。 次は明後日ね。 私とにに――あ、B22番のことね――で指導してあげる。 ああ見えて『にに』は、手先の器用さは抜群だから、期待していいよ」

「はいっ!」

 やっと終わった……。 これで、あとはお風呂に入って、ゆっくり休めます。 そう思えば元気よく返事が出来ました。

「……」

 ところが、22番が返事をしません。 いつも私より先に答えていたのに、あれっと思うと、

「ん〜? どうかしましたか〜?」

「あの……片付けの方法も教えてもらえませんか。 書道の道具って色々あって、私、教官に応えられるくらい綺麗に片付ける自信がないんです。 書道教室には『流し』はありましたけど、『蛇口』がなかったし、幼年学校と違いすぎてて……」

 22番さんはそこまで言うと、淀んで口を紡ぎました。

 片付け……? 確かにそうです。 ハッとさせられました。 言われてみれば大切です。 今日は書道のごっこ遊び、いわば『エア書道』でしたから片付ける必要はありませんが、授業ではそうはいきません。 墨で汚れた硯に分銅、跳ねた墨滴で机や床を汚してしまったとすれば、いったいどうすればいいんでしょう。

 それよりも言葉に詰まらされたのは、私が片付けに思い至っていなかったのに、22番さんは考えていたということです。 しかも物怖じせずに先輩に質問するなんて……。



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