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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 書道その2 〜-3


 3つ目は『膣液射型』。 腸と違って締めつけが緩い膣に墨汁を仕込み、文字にする方法です。 事前に膣に墨汁を入れるのは良いとしても、ちょっと立ったらすぐに墨汁が漏れてしまいます。 どんなに必死で膣に力を入れたとしても、墨汁を完璧にキープできないことくらい、私だってよくわかります。 じゃあどうするかというと聞いてみたら、膣に入れてからは逆立ちして順番を待つんだそうです。 長時間の逆立ちが難しい生徒は、仰向けになって腰を浮かせてお尻を持ち上げ、平蜘蛛のように膣を上にむける体勢です。 いわゆる『腰上げブリッジ』ですね。 

 そんな感じで墨汁を備えて模造紙の上にゆき、書く段になってから直立です。 素早く動いて膣を緩めれば、あっという間に墨汁が太股を伝ってこぼれます。 流れる勢いに任せて腰を振り、紙上を歩いて文字をつくり、最後の一滴が垂れたときに丁度書き終えるよう動くわけです。 【B2番】先輩はこの方法で書いたそうです。 自分の膣に入る墨汁の量がどれくらいか、ピッタリ書き終えるまでのシミュレーションはどうするか、最低でも10回は事前に練習した方がいい――そう教えてくれました。

 4つ目は『貼書』という、一見して字面からは全然イメージが湧かない方法です。 『貼書』の中にも『膣貼』やら『胸貼』、『尻貼』やらあるそうですが、身体の特定の部位をつかって字をつくる方法でした。 各部分に墨汁を塗ってはペタン、塗ってはペタンを繰り返してゆけば、どんな文字も作れます。 ただこの方法だと時間がかかります。 右バストなら右バストのみ、膣であれば膣のみを使って大きな文字にしなくてはいけないので、とても1分そこらじゃ完成しません。 一見簡単そうに見えるからこそ薦められない、と【B29番】先輩は教えてくれました。

 最後は『髪書』です。 内容は、字は体を表すを地でゆくものでした。 墨汁を髪の毛に滲みこませ、髪を筆に、身体を軸にする要領で大きく書くんです。 失敗するポイントはいくつかあって、まず墨汁がすぐに切れるそうです。 事前にたっぷり沁みこませたつもりでも、自分の番を待つ間に乾いてしまえば元の木阿弥ですよね。 なので腸はもちろん、膣、口にも墨を含ませておいて、体勢を工夫して模造紙上で髪に墨をつけます。 例えば前髪を垂らして口に含んだ墨を吐いてみたり、マングリ返しの体勢をとった上で肛門から墨を噴き、顔に多少かかるのを我慢して髪にかけてみたり、兎に角、素早く的確に髪に墨汁をつけさえすれば、あとは上手くいくといわれました。
 
 失敗するポイントはもう1つあって、この方法は長髪でないと難しいです。 ……そりゃそうですよね。 22番さんならギリギリいけそうです。 【B2番】先輩も、大丈夫。 でもショートカットの【B29番】先輩や……私は無理そうです。 うーん、ショートカットの方が髪を洗いやすいし涼しいし、ロングヘアよりお得だと思っていましたが、こんなケースもあるなんて、勉強になりました。

 
 ……。


「――こんなところ。 これで一通り説明したんだから、あとはやって見せて貰おうか」

「習うより〜慣れろっていいますし〜」

「「はい!」」

 服装を正した【B2番】先輩と、腰に手を当てて胸をはる【B29番】先輩。

「最初は『腰書』、基本中の基本だよ。 私とつうがOKださないようじゃ、教官は絶対に認めてなんてくれないよ。 半端な腰使いだったら即ひっぱたくから、そのつもりで気合いいれなさい」

「「はい!」」

「え〜と〜、あたしは〜……だめだと思ったらデコピンしちゃいます〜」

「はい!」
「よろしくお願いします!」

「じゃ、今すぐ机にのぼりなさい」

「「はい!」」

 ゴクリ、私は唾を飲みました。 初めて【B2番】先輩以外からいただく指導です。

 つう先輩――いや、【B2番】先輩――の動きを思い出してから机に登るとき、足が思うように動きません。 どうしても体が固くなっちゃいます。 足を机の幅にようやっと広げて、踏ん張りながら斜め後ろをチラッとみました。 22番さんが一歩遅れて机の上に登って屈み、グッとお尻を落としていました。

「……」

 ゴクリ。 再度唾を呑み込みます。 口を固く結んで顔をあげれば、【B2番】先輩も【B29番】先輩も、すごく真剣な眼差しで、私たちのお股を見ていました。 視線の先にあるものがまるで美術品であるかのような、雑念を感じさせない眼差しでした。


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