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ある感情の軌跡
【純愛 恋愛小説】

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ある感情の軌跡B太陽-1

夏の木陰って気持ちいいなぁ…
蝉の声がよく響く道場裏。
俺は今太陽に告白してる。

『好きだよ、くーちゃん』
くしゃっとした笑顔が愛らしい、黒木かおり。くーちゃんは彼女に付けたあだ名で、弓道部の同級生で、俺の太陽だ。


「なにがーー?」

しゃがみ込んだ彼女は地面にラクガキしながら答える。

『愛の告白してんだよっ黒木さん』

笑いながら教えてあげる。部活の後、人目の付かない所に呼び出したのにくーちゃんは状況を理解してないみたいだった。

「え!??あたし?」

彼女も笑う。なんて緊張感のない告白タイムなんだか‥まじめで優しくてマヌケな俺の太陽。

『さっ、なんか答えてよ』
笑いながら俯き、ラクガキを止めないくーちゃん。

「うーん…ダメだよー。宮森違うじゃーん、友達だよ?」

彼女は困りながら笑いながら言う。そして俺は、フラれちゃったみたいだ

『オッケぇ。。うん、ありがと。なんか知ってほしかったんだっ。でも、冗談じゃなくて本当に好きなんだからね?』


「うん。わかるよ。ごめんねぇ…」

申し訳なさそうな顔。
俺はそれだけで満足なんだ。
『大丈夫だよ。俺こそいきなりゴメンよ!さっ、片付けして道場閉めよっか』

―――――――――――

今日は8月12日。俺の記憶が正しければ手紙を受け取ってからちょうど一年。

今思えばその4日前、一年前の8月8日には元気な君と会っていたわけで、もっと懸命に探せば君はもしかしたら生きていたかもしれないし、話ができたかもしれないね。
―――――――――――



俺が悪魔になって2ヶ月か3ヶ月か、たぶんそのくらいのある日。10月も終わりの頃だっていうのにやけに暑くて、放課後2階の教室のベランダで風を浴びていた。
山下先輩と群れなくなって一週間。俺はこれからの身の振り方を思っていた

「まいこーまいこー?」
ふと女の子の声がして下を見下ろすと袴姿の子が二人。

『ヒュー。かっわいぃ〜』
おもわず呟く。袴…?剣道?弓道部か。同じクラスの長井が女の子に近づいてきて何か話てる。長井は弓道部の期待の星らしい


あ、イイコトを思いついた。


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