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真田拾誘翅(さなだじゅうゆうし)
【歴史物 官能小説】

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拾陸-3

 方丈では八魔多がすでに稀代を四つん這いにさせて後ろから嵌めていた。伊代も並んで同じ格好をしており、女陰には八魔多の右手の人差し指・中指が深々と刺さっていた。
 稀代は瞠目していた。魔羅の大きさもさることながら膣壁をこすりたてる二段亀頭の刺激が予想以上だった。快感が湯のように湧き、思わず甘い声が漏れてしまう。
 指攻めをくらっている伊代も愉悦を示す表情だった。身体の造りすべてが大柄な八魔多は指も太長く、それで膣内の感じる部分を的確に刺激され、ついつい喘いでしまっていた。それでも姉妹は時折視線を交わし、房事の後半には八魔多の隙を突き、かねて申し合わせていた方法で息の根を止めてやろうと目論んでいた。


 沙笑は正常位で小太郎と交わっていたが、相手は自信たっぷりで、余裕の腰振りで魔羅を抽送していた。沙笑もその気になれば秘壺を巧妙に絞め上げ、射精を催させることも出来たが、あえてそれはせず、膣襞に魔羅の刺激を素直に受けていた。とことん乱れてみせることが肝要だった。性愛に没頭し、痴態を晒してこそ相手は油断するはずだった。
 沙笑を組み敷き、魔羅での攻めを繰り出している小太郎は相手の秀麗な容貌に朱が刺し、本気で感じ始めていることに心の底では驚いていた。敵の女忍びと交合する機会は今まで何度かあったが、大抵の相手はどこかに緊張を宿しており、心底乱れることはなかったのである。しかし、沙笑は瞳が潤み、耳朶を赤く染めている。これが演技だとすれば相当な手練れだ。
 試しに、体位を変え、後ろどりで交わってみた。
 自慢の筋張った魔羅が秘口を出入りする様がよく見える。一物を引くと膣口が鯉の口のようになってすがりついてくる。抽送を繰り返すうち、肉竿にまぶされる白い愛液の量が多くなる。白桃のような臀部に悦楽の証である鳥肌が立ってくる。

『確かに、しっかりと感じている。この娘、かなり肝が太いか、何も考えていないか、そのどちらかだな。……まあ、逝かせてみれば本性が見えるだろう』

小太郎は双臀に両手を添え、魔羅の突き入れを激しくした。


 稀代は自分の膣内で往復する大魔羅によって絶頂寸前にまで追い込まれていた。挿れられてから、こんなに早く逝きそうになったのは始めてだった。魔羅の味が濃く、とてつもなく美味かった。持ち物の良さに加えて攻め方も巧妙だった。膣の中でも女の感じる部分というものがあるが、亀頭でそこを確実に突いてくる。
 そして、妹が横にいるというのに、顔を褥に突っ伏し、尻を高く上げ、思い切り善がりだした。

「おおおっ…………、んむむっ…………、あんんんっ…………」

甘い嬌声などではない。女の性(さが)丸出しの、唸るような声である。
 伊代も練達の指使いで気分を高められていたが、姉の乱れぶりに驚き、『大丈夫か? 稀代姉(ねえ)』と気遣った。同時に、これほどまでに女を感じさせる八魔多の魔羅を早く入れてみたくもなっていた。
 そして、稀代の尻肉と八魔多の下腹部のぶち当たる音がしばらく続いていたが、突然、稀代の喘ぎが激しく、底深くなり、背中が丸まり、そのまま凝り固まった。息が止まり、全身が力み返っている。

『うわあ……、こんな逝き方の稀代姉、始めて見た!』

伊代は驚嘆したが、八魔多の指が膣で小刻みに激しく動いたので、自分も腰をひくつかせて逝ってしまった。


 庫裏では、沙笑も後ろどりで絶頂に達していた。いったん小太郎の魔羅が糸を引いて抜かれると、沙笑の淫門は間欠的に開いたり閉じたりを目まぐるしく繰り返し、その逝きざまをあからさまに見せていた。

『おお、しっかり逝ってやがる。……この俺とまぐわい、精を搾り尽くして弱らせて、そこを襲うつもりだったろうが、相手が悪かったな』

小太郎は沙笑の尻を引き寄せると、また魔羅を挿入し、鞴(ふいご)のように腰を動かした。すると、白濁した愛液がまたもや溢れ、魔羅を濡らし、褥に滴った。
 整った顔立ちの娘が奔放に乱れ、またもや登り詰め、身体を痙攣させるさまを見て、小太郎も思わず興奮し、怒濤の突き入れの挙げ句、一度目の精を放った。


 八魔多は稀代を続けざまに三回逝かせたが、逝く時の膣の締め付けが凄く、三度(みたび)稀代が激甘の硬直に至った時には吐精していた。
 しかし、精を漏らしても萎えないのが八魔多の凄いところ。うつぶせにへたり込む稀代を尻目に伊代を抱き寄せると、覆いかぶさってそのまま交合。
 入れてみたかった逸物が見舞われると、伊代はそれだけで逝きそうになった。膣内の魔羅が凄い存在感だった。なるほどこれなら稀代も凄絶に逝くなあと思っていると、抽送が始められ、伊代はたちまち腰に甘さが充ち満ちた。


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