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“魔”の代償〜狙われた人妻事務員〜
【熟女/人妻 官能小説】

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疑惑-2

 「お待たせしました」
食事の用意が出来た。今日は仕事の話があると言う事で子供たちは親に預けている。3人で食事をしながら会話をする。
 「紗英は真面目に働いてるかな?」
義孝が健太郎に聞いた。ドキッとする紗英。健太郎の言葉にビクビクする。
 「はい、頑張って増すよ?産休のブランクを感じさせないですからね。みんなに頼られて仕事を預けられる事も多いんですが、頑張ってますよ?その分残業がちになってるのが申し訳ないんですが。」
 「そうか。確かに最近帰りが遅くて心配してるんだよ。」
 「他の事務員は若くて責任感ガない。だから紗英さんに仕事が集中しちゃうんですよ。でも安心して下さい。女の子1人で遅くまで仕事をさせると危ないので私が事務所に残ってますので。あまりに仕事の量が多い時は手伝いもしますしね。」
 「そうか…。」
夜の事務所に二人きりという状況に不信感を抱いたような表情をする義孝。しかし健太郎が言葉を加えた。
 「北村建設の宮地さんの奥様にもし何かあったらウチの会社としても大問題なので社長に強く言われてるんですよ。私が責任を持ってお守りしてますのでご安心下さい。」
安定感がある健太郎には妙な説得力がある。信頼し切ったのか否かは定かではないが義孝はニコッと笑う。
 「丹野君が監視してくれてるんなら安心だよ。」
そう言ってビールを注いで来た。酒を交わす2人にまだ安心は出来ない紗英。酔った健太郎が何を言い出すか分からないからだ。
 「でも紗英さん、美しいですよね。羨ましい。最近特に輝いてますよ。」
何を言い出すのか気が気ではない紗英。
 「ハハハ!毎日見てると良く分からないけどな。」
 「いやいや、本当に羨ましい。」
 「そう言う丹野君も若い事務員さんにモテモテだそうじゃないか。噂は家内から聞いてるぞ?」
不倫を疑われないように以前、健太郎は自分みたいな三十過ぎの女を相手にしなくても女には不自由していないというニュアンスで義孝に言った事がある。その事を覚えていた義孝だった。
 「そんな事は…多少しかないですよ。」
ニコッと笑う健太郎。
 「ハハハ!正直だな!ますます気に入ったよ!」
豪快に笑った義孝は健太郎に酒を注ぐ。健太郎もうまく話を合わしているようで胸を撫で下ろした紗英であった。


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