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“魔”の代償〜狙われた人妻事務員〜
【熟女/人妻 官能小説】

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疑惑-1

 「おお!良く来てくれたな!」
とうとう3人が同時に顔を合わせる瞬間が来てしまった。義孝は健太郎が気に入っているらしく自ら出迎えた。
 「お招きいただき嬉しく思います。」
恐縮の素振りを見せる健太郎。
 「堅苦しい事はなしだ。さぁ上がってくれ!」
 「お邪魔します。」
健太郎は玄関に上がった。
 (来た…)
キッチンに立ち食事の準備をしている紗英。玄関先で会話する声に耳を立ていた。何か用事が出来て来れなくなってくれれば…、そう思っていた紗英だが願は叶わなかった。とうとう健太郎が我が家のリビングに入って来た。
 「藤間さん、お邪魔します。」
明らかに動揺を隠す様子で返事をする。
 「こ、こんばんは…。無理にお誘いしたみたいでごめんなさいね…」
 「いやいや、宮地さんと酒が呑めるの楽しみにしてたんだよ。」
 「そうなんだ。ゆっくりして行ってね?」
よそよそしい会話を交わす。
 (家庭での藤間もまた…。奥さんか…たまんねぇな…)
キッチンに立つ紗英の後ろ姿に発情しそうだ。興奮を押さえながらソファーに座り会話をする。 
 料理が出来るまで仕事の話から入る。
 「いやーな、今までの担当だった吉田君はどうしようもなかったなぁ。」
 「アイツは、仕事以前にコミュニケーションの取り方が下手なんですよね。」
 「あ、やっぱり丹野君もそう思うか!?そうなんだよ、話がかみ合わないんだよ、彼とは。」
 「基本的に世間話でも仕事の話でも知識が薄いから話が深く進まないんですよね。今の若い奴らは興味がある事しか知ろうとしないから。興味がなくても常にどんか会話になってもいいように様々な知識は頭に入れておくべきなんですけどね。」
 「そうそう!分かってるね君は!安定感があるよ!いい仕事が出来そうだよ、丹野君とは!」
 「ありがとうございます。」
 「だいたい人なんて8割方見た目で分かるよ。昨日君と会った瞬間、いい仕事が出来るま予感がしたもんな。吉田君には悪いがね。申し訳ないが吉田君のままだったら取引止めようかとも思ってたんだよ。」
 「危ない所でしたよ。北村建設さんあってのウチですからね!」
かなり会話が弾みすっかり意気投合した様子だ。普通なら安心出来るところだが、紗英は全く安心できずにいた。


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