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珍客商売〜堕ちた女武芸者〜
【歴史物 官能小説】

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二人の淫ら花嫁-1

 あの婚礼の夜から数ヶ月。
 ここは深川にある秋山道場である。

「今、帰ったぞ!」
 玄関に入った大二郎が声をかけると、奥から椿が出迎えた。
「旦那様、お帰りなさいまし」
 三つ指をついて頭を下げる新妻。
 小奇麗な小袖姿で眉の剃り跡も初々しい若妻ぶりである。
 最近、大二郎は沼田家の道場で師範代を勤めて日銭を稼いでいるのであった。
 老中の家からの嫁入りである椿の持参金は相当な額に上り、当分生活には困らないのだが、それでは亭主の面目が立たないだろうと沼田が配慮をしてくれたのだ。
 稽古が厳しすぎて入門者の来ない秋山道場ではとても立ち行かぬのだから、それも仕方のないことではある。
「今日もいい子にしておったか?」
「はい。旦那様、お食事のご用意が出来ております」
 …といっても、剣術の稽古に明け暮れていた椿に満足な料理など作れるものではない。
 そこで当分は近所の長屋の女房に給金を払い、食事の支度と椿に料理の仕方を教えるのを頼んでいるのだ。
「ふぅむ…。まずはお前からいただこうかな」
「はい…」
 嬉しそうに応える椿は頬を赤らめてうつむいた。
 大二郎は草鞋を脱ぐのももどかしく家に上がり込むと、新妻の肩を抱えて奥の座敷へと連れてゆく。
 そこには夜具がしっかり整えられており、既に行灯が灯っていた。
「どれ…。本当にいい子にしていたか、ようく調べてやる…」
 興奮で息を荒くした大二郎は、椿を布団の上に立たせたままで着物の裾を捲り上げる。
 その下の割れ目には、白い晒し布がきつく食い込んでいた。朝、大二郎が出かける前に締めてやった極細の六尺褌だ。
 皮を切り取られて剥き出しになったおさねが、布の上からでもはっきりわかるほど大きく勃起している。
 その布が食い込んだ割れ目は、いやらしい染みがべっとりとこびりつき、黄色く変色してガビガビに固まっていた。そして同時にむあ…っと立ち上る牝の淫臭。
「こんなにはしたなく濡らしおって…。この淫乱女め!!」
「ああん…。旦那様…。椿をもっと叱ってくださいまし…」
 とろんとした目つきで甘えた声を出す。
 大二郎はふんどしをずらして中をあらためた。太い指であそこを掻き回されて椿が悶える。
「ああんっ!」
 ずる…ずるずるっ。
 椿の蜜壷と菊門には、べっ甲製張形が収められていたのだ。
 前の穴に刺さっていたものは白濁した淫蜜にまみれ、後ろの穴に刺さっていたものは茶色く汚れている。
 その二本は、大二郎の怒張した逸物をそのままに型取りして作られたものだ。
 大奥向けに性具を専門に取り扱う『張孔堂』なる店に作らせた高級品であった。
 ちなみにその店は『張(形)』と『孔(あな)』を扱うところから、かの有名な軍学塾に引っかけて名づけられたという。

「今日もこんなに汚しおって…。いやらしい牝め! お仕置きじゃ!!」
 張形を放り出すと、大二郎は椿を膝の上に乗せて、尻を叩き始めた。
 ばしっ!! ばしっ!! ばしっ!!
 強く厳しい打擲に、椿の傷だらけの尻肉はたちまち真っ赤に腫れ上がる。
「あんっ! あああんっ!!」
 激しく叩かれるほど、尻の割れ目の奥から淫蜜がじゅくじゅくと溢れ出てくるではないか。
「早く、旦那様の…御珍棒…。本物を下さい…ませ…」
「うむっ」
 大二郎は荒々しく椿を布団の上に放り出して自らの袴を下ろすと、ぎんぎんに漲らせた逸物を椿の秘所目がけてぶち込んだ。
 じゅぷぷ…っ。
 椿のあそこは大二郎の巨大な逸物を根元まですっぽり飲みんでゆく。
 張形責めと打擲で潤みきったぼぼには前戯など不要であった。
「ほれっ! どうじゃ! どうじゃっ!!」
「んあああああ―――っっ!!!」
 後ろから激しく貫かれて歓喜の声が上がる。
 ずぽん! ずぽん! ずぽんっ!! ぱんぱんぱんぱん!!
 逸物を激しく抜き差しする度にいやらしく湿った音と、尻肉と腹筋がぶつかり合う軽い音が響いた。
「すごいいいっ! 旦那様の…御珍棒…大好きぃ…!!」
 歓喜に泣き悶える椿。
 彼女は藤兵衛の説得で切腹を思いとどまり、父の言いつけで嫁入りしただけで、特に大二郎への愛情があったわけではない。
 そんな椿を大きく変えたのは、ずばり、その巨根だ。
 小柄な父親に似ず身体も逸物も大きい大二郎だが、女体にまともに触れたこともなく、当然の如く童貞であった。
 度重なる輪姦とお京との秘め事ですっかり開発された椿とは性体験の量が違い過ぎた。
 せっかく夫婦になれても大二郎の稚拙な愛撫では夫婦和合は望むべくもない。
 そこで藤兵衛は大二郎に、
(お夏を一晩貸してやるから、夜這いをかけろ。たっぷりと女の身体を教えてもらうがよい)
 …と、こっそり持ちかけたのだが、大二郎はこれを拒否した。
 例え椿の身にどんなことがあろうとも、
(清らかな己の童貞は椿にこそ捧げたい…)
 という気持ちが強かったのである。
 そこで藤兵衛は大二郎に性技の特訓を施したのだった。
(逸物は己の刀と思うがよい。言ってみれば、これも剣術の修行のうちじゃ)
 藤兵衛はそう言って大二郎に怒張させた逸物で鉄瓶を何度も持ち上げさせたり、熱い湯で湿した布で逸物を激しく叩かせたりした。
 刺激に弱い童貞の竿を黒光りする剛剣に作り替えたのである。
 さらに小さな椀にもった粥を箸を使わず舌だけで食べ、舌先を自在に操る方法を会得した。
 また女陰の形に細工した白玉団子を舐めながら、父が教える女の弱点を刺激し絶頂へと導く法を学んだ。
 婚礼までの一月間鍛錬を続け、その甲斐あって見事、初夜から椿を虜にすることに成功したのである。
 椿を愛する気持ちが強かったからこそ成し得た技であった。


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