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珍客商売〜堕ちた女武芸者〜
【歴史物 官能小説】

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残酷の一夜-1

 月のない夜であった。ここは品川の外れ。
 東海道から脇道をしばらく行った森の奥にひっそりと建てられた屋敷があった。
 贅を尽くしたその作りはどこかの大名家の別宅かとも思われたが、近隣の百姓たちもその持ち主を知らない。
 鈴ヶ森刑場もほど近く、夜は人魂が飛ぶなどと噂もあり、薄気味悪いと言って近づく者もなかった。
 その屋敷の天井裏に一人の女忍者が忍び込み、板の隙間から下を覗き込みながらじっと息を殺している。
 彼女の名は生駒の静音。
 袖がない丈の短い着物を一枚はおった手甲脚絆姿。腰帯に刀を一本差しただけの簡素ないでたちだ。髪は後ろに束ね、長布を首に幾重にも巻きつけて口元を隠している。
 この女忍びが見つめる先には…。

 二人の老人が差し向かいで座り、酒を酌み交わしていた。
 綺麗に頭を剃り上げた医者らしき男は、ちびりちびりと盃を舐めながら言う。
「…相州屋、今宵の酒肴は何じゃ? ワシは楽しみで楽しみでもう待ちきれないぞえ?」
「寿伯様、本日は特に上物をご用意いたしました。存分にお楽しみ下さいませ」
 商家の隠居らしき男が答える。そしてパン、パンと手を打った。
 すっと障子が開き、巨漢が姿を現した。支那服を着た筋骨逞しい辮髪の男である。
「お呼びデスカ?」
「寿伯様に今夜の貢ぎ物をお見せしろ!」
「かしこまりマシタ」
 すると一人の娘が引き出されてきた。
 目鼻立ちの整った美しい少女だ。抜けるように色が白い。
 色っぽい緋襦袢一枚を身にまとい、手は後ろ手に縛られ、猿轡をかけられている。
 必死に抵抗したためか、額には汗が浮き、ほつれた髪が貼りついて凄絶な色っぽさを醸し出す。
 娘の姿を見ると医者らしき男は目を見張った。
「むぐうううぅぅっ!!!」
「ほほう、これはなかなか…」
「で、ございましょう? これは目黒界隈で『長屋小町』と呼ばれておる娘。飾り職人の父親を賭場に誘い、博打で罠に嵌め借金のカタに奪い取って参りました。名はお小夜。歳は十六。正真正銘、生娘にございます」
「本当にそうかえ?」
 途端に医者の瞳は好色な輝きを増した。
「では、今からその証をお目にかけましょう」
 パン、パン。
 『相州屋』と呼ばれた男が再び手を打った。
 すると支那人はニヤリと笑い、娘の身体を抱え上げる。
「むぐっ!! ふぐうぅぅ!!」
 涙を浮かべたお小夜は必死に首を振って嫌がるが、屈強な支那人の太い腕はぐいぐいとお小夜の両脚を押し広げてゆく。
 やがて娘の二本の脚は完全に広がり切り、真っ白な太腿とその付け根の奥の黒い茂みまでもが露わになってしまう。
 幼な子の小用を足してやる時に親がする『しーしー』の型だ。
 お小夜の秘部は寿伯の目の高さで完全に露出した。
「おうおう、可愛らしい玉門(つび)じゃのう。お嬢ちゃん、この年寄りにお前さんの大事なところをようく見せておくれ。大丈夫、ワシは医者じゃ。恥ずかしがることなどないぞえ…」
「む"う"う"〜〜〜ッ!!!」
 ぐいっ!
 寿伯は身を乗り出すと、お小夜の花弁に指をかけて左右に押し開く。
 生娘だけあって膣前庭が浅く、内部にシワが少ないため尿をたれる小さな穴までもがよく見えた。
 鮮やかな桃色の肉びらが限界まで広げられ、つるりとした肉庭が完全にさらけ出された。
 ぱっくり口を開けた肉穴の奥から輪状になった薄い膜が顔をのぞかせる。
 これこそが乙女の証。極上の逸品だ。
 寿伯は嬉しさに目を細めた。
「ほぉぉ…。たまらん色をしておる。この娘でアワビ酒を飲んだらさぞかし旨かろう。じゃがその前に陳よ、いつものアレをやっておくれ」
「はいアル」
 軽々とお小夜を肩に担ぎ上げた陳はすっと襖を開けた。
 隣室には夜具がしつらえてある。お小夜は布団の上にどさりと投げ出された。
 ビリビリビリ…ッ!
 陳はいとも簡単に襦袢を引き裂いてお小夜を素っ裸にしてしまう。
 そして片足をぐいと踏みつけて固定すると、残る片足を手で持ち上げる。
「まずは股裂きアルね!」
「うぎゃああああああああぁっ!!!」
 陳が力を込めると両脚はたちまち百八十度以上広がり、痛みを堪えるお小夜のくぐもった絶叫が響いた。
 開脚と共に処女の蜜壷はぱっくりと口を開け、限界まで開き切ってしまう。
 穴ぼこの奥からは幾重にも折り重なった膣壁までもが露わになる。
 寿伯は舐めるようにお小夜の秘部を凝視し続けた。
「まだ男を迎え入れたことのない生娘の玉門を隅々まで観察するのがワシの趣味でのう…。うぅむ、まことに良い色づきじゃ」
 ここまでくれば賢明な読者はお気づきのことと思うが、寿伯は変態的嗜好の持ち主である。
 長年にわたり金にあかせてあらゆる女色を楽しみ、時に陰間(美少年の娼夫)にまでも手を出してきた寿伯は、もう普通の性交では興奮できないのだ。
「じゃあ、逆海老固めいくアルよ!」
 陳はくるりと身体の向きを変えると両脚を掴んだままお小夜の背に跨って締め上げる。
 ぎりぎりぎり…っ!!
 背骨と両脚の付け根がきしみ、全身がバラバラになりそうな激痛にさらなる絶叫が上がった。
「ぎゃあああああああっ!!!!」
「う〜む、良い声で啼くわい。生娘の悲鳴はまた格別じゃ!」
 好色な寿伯の目は広がり切った娘の肉穴へと注がれる。
「ん? なんだか濡れてきたぞえ。痛めつけられても感じるのか? 女というのは何とも浅ましい生き物よのう。ほっほっほ…」
「寿伯サマ、そろそろ次いくね」
「うむ」
 陳は再び態勢を変え、今度はお小夜の身体をひっくり返すと二つに折りたたんで海老固めを決める。
「うぐう"う"う"う"う"う"う"っ!!!」
 苦痛に身をよじらせるお小夜。
 しかし巨漢の陳に上からがっちりと押さえ込まれているので、ほとんど身動きが取れない。


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