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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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監視-2

「さてと、そろそろ食事にしようか。」

そう言われて二人は書斎を出る。一馬は絵茉の腰に手をまわし歩き始めると、絵茉の耳元で囁いた。

「ようやく私の望んでいた時間が手に入った。」

絵茉はゾッと背筋が凍る感覚に襲われる。この人は一体何を考えて私に執着しているんだろう?怖い・・・そう思っても彼女は一馬に何も言えなかった。

 広いダイニングテーブルに二人で腰を掛け、早めの夕食を摂る。
秘書が運んできた料理を温め、皿に盛り付ける。高級レストランの物と思われる料理なのに、絵茉は全くおいしいと感じられなかった。いつも来てくれていた家政婦の料理の方が、家庭的料理でおいしかった。非日常生活を送っていた絵茉でも、温かみのある食事は彼女の心を少し和ませていたのに、もうそれも感じることが出来なくなってしまった。
無言で俯きながらゆっくりと食事を摂る絵茉に一馬が上機嫌で尋ねる。

「絵茉、学校はどうだい?」

「・・・特に変わったことはありません。」

「もうすぐ遠足があると、この間校長から聞いたよ。」

「はい。登山に行くそうです。」

「気を付けていくんだぞ。」

「はい。」

普通の会話でも絵茉にとっては息が詰まる。
彼女は早く秀慈に帰ってきてほしい。と思う気持ちの反面、帰ってきてはいけない・・・と心の中で葛藤を繰り返す。


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