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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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崩落-4

「父さん、いないの?」

書斎は電気がついていた。トイレにでも行っているのかな?と書斎の入り組んだとこまで血一馬を探していると、ふとある古びたドアが目に入った。秀慈も本が読むのが好きだったので、父がいる時たまにこの部屋には来ていたが、見たことのない扉が今ここにあるのだ。

こんな所に扉なんてあったかな?いつも見落としていただけだろうか?不思議に思いながらも、ふと好奇心が湧いてしまった。どこに繋がっているんだろう?
ドキドキしながら秀慈は扉のノブを回してみる。小さな音をたてながら扉は開いた。
階段は下に続いている。秀慈は書斎の扉の近くに常備されている懐中電灯をつけて、階段を降りてみることにした。階段は螺旋階段のようになっていた。グルグルと降りると1階をすぎ、地下室に繋がっているようだった。彼はそのまま一本道を進んだところで思い出した。

そう言えば地下室にはこの屋敷に眠る財産があるって、小さい頃におじいさんから聞かされたような・・・。そう考えているうちに、彼はある一つの部屋の前で足を止めた。何か話し声が聞こえたからだった。
秀慈はドキリとして、息を殺した。


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