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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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崩落-2

 彼女が笑わなくなってしまったのはいつからだろうか・・・。秀慈は思い出を手繰る。
彼女がこの屋敷に来たのは、彼女の家族が亡くなってすぐの頃だった。その頃の彼女も今みたいに心を閉ざしていた。しかしここでの生活が慣れるに従って、絵茉の心も少しづつ和み始めていった。血は繋がっていなくても優しい秀慈の両親に可愛がられ、彼も本当の妹のように接した。彼女は少しずつ元の性格を取り戻したように、彼らに笑いかけたり冗談を言うようになったのだ。

 しかしそれがある時突然、またこの屋敷へ来た時のように心を閉ざしてしまったのだ。
両親は医者を呼び絵茉を診てもらったが、思春期の子どもの精神は脆く、両親と弟の死を何かのきっかけで思い出してしまったのかもしれない。と診断されてそれ以上の事はわからなかった。絵茉の心の闇は相当深いものなのだろう。しかし彼は絵茉の力になりたかった。何とかしてまた本来の彼女を取り戻してほしい、そう願っていた。

それが恋心なのか、妹のような存在の女の子を思う気持ちなのか、まだ彼にはわからなかった。


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