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悦びの種
【熟女/人妻 官能小説】

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第12話 交差する果てに-2

「おやめ下さい!」

校長は再び抵抗をみせたが、今度はそれに従うように、僕は素直に抱き締めるのを止めて、校長の身体から離れた。
やはり、満たされぬ校長の身体につけ込む、見え透いた気持ちが裏目に出たのだろう。
それでも、今の僕には校長に対する、純に愛おしく思う気持ちしか無かった。

「も・・申し訳ございません。でも・・・校長を愛おしく思う気持ちは、どんなに拒絶されても揺るぎないものなんです。確かにそれに塞がる壁は、校長の言われる通りに多数あります。それでも、僕の芽生えた気持ちは、もう・・・どうにも収まらないのです」

「困ります・・・この私が、木本先生のようなお若い人の気持ちを、どの様に受け止めて良いのか見当も付きません。ただ、お互い傷つくだけであって、それは築き上げた名誉や地位にも及びます。木本先生の場合はこれからの人・・・・・・早まった気持ちなど、ここで御捨てになられた方が身の為だと思います」

目まぐるしく変わる状況に、疲れ果ててるのだろう。
校長は俯き加減で肩を落としながら、覇気のない表情で淡々と話した。

「早まった気持ちなどありません。素直な僕の気持ちなんです。校長だって、御経験がおありでしょう?。とてつもなく人を好きになる気持ち・・・・・・」

気のせいか、僕の言葉に思い当たる節があるかの様に、校長は一瞬だけ目を見開いた表情を見せた

「分かりました・・・私には、もう為す術がございません。もし私で宜しいのでしたら、一度だけ木本先生の気が澄むままになされては如何でしょうか?」

校長はそう言いながら、白いブラウスの第一ボタンに手を掛けた。
その表情は、相変わらず疲れ切って覇気も無く、僕の気持ちを締め付ける思いにさせた。

「ちょっと待ってください。僕は、ただそれだけの気持ちで言ったわけでは無いです。校長の気持ちを無視してまでそんな・・・・・・」

「もちろん、私も女として木本先生を受け入れます。ただ、これっきりにして頂きたいのです。無論、納めた契約金など、返金する必要もありません。今回の件は、私にも非があると思ってますので・・・・・・。それと、今までの事は全て内密にして、元の様な関係に戻って頂きたいのです。木本先生としては、少し居心地が悪いかもしれませんが、私も今年度限りですから、少しの間の御辛抱かと思います」

「校長!・・・子供の事は諦めるのですか!?」

僕は、ブラウスのボタンを外す校長の手を握りしめて、強い口調で話した。
この時、薄い水色のブラジャーの谷間が垣間見えるほど開いていた。

「致し方ありません・・・もう私も疲れました。年齢的にも難しい段階で、また一から始めるには、もう時間がありません。残念ですが、諦める他無いと思います。ただ・・・今一度だけ、木本先生に全てを託すわけになるのですが、ほぼ可能性は無いと思います。ですから、子供の事は気になさらず、木本先生の気の済むままに構いません」

一度きりの、身体を嗜む関係。
本来の、僕の願望でもあったが、今はただ、拒絶感が僕の心を支配して、これからの校長との関係に絶望を描いた。
愛おしく思う人間に、平常を装いながら接していくなど、僕には耐えがたい仕打ちに等しかった。

「そんな・・・あの時僕と話したじゃありませんか、いずれは『悦びの種』へと変わる事を・・・・・・・。確かに、僕の不純な気持ちもありました。それでも、僕は契約セックスを執り行う上で、校長に対する想いに気づかされたのです。ですから、このまま愛を育みながら、僕の子供を授かっても何も問題は無いのではないですか?」

僕は未練がましく、校長の両手を重ねる様に握りしめると、自分の胸元に手繰り寄せて訴える様に話しかけた。
子供を授かる事により、僕と校長の関係を揺るぎないものにしたかった。

「そう易々と愛など言わないでください。例え、木本先生の気持ちに偽りがなくとも、私が子供を授かる上で足枷になるのです。契約セックスにおいて余計な感情は、お互いの生活に支障をきたすだけであって、良い方向には進みません。このままの状態で続けては、私と木本先生の関係に亀裂を生じさせるだけです。明日になれば、私達は教師に戻り、上司と部下の関係を装わなければなりません。その様な感情で、木本先生は今まで通りに私と接しられますか?」

「そ・・それは・・・今の僕には分かりかねません」

「ですから、私は契約セックスの形を取らせて頂いたのです。お互い不適切な行為を行っても、契約セックスの名において割り切って頂けると思ったからです。例えが悪いかもしれませんが、社内不倫の様に割り切った関係であれば、お互い平常な関係を装えたはずなんです。社内不倫には、どちらかに歯止めとなる家庭がある様に、私達には、感情を抑止させる、契約セックスがあるのです。ただ、予想だにもしなかった事は、お若い木本先生が、私の様な年増に対して、何かしらの感情が芽生えた事です。本当に・・・残念な気持ちでいっぱいです」

長々と語る校長だが、どれも理に適う言葉は、僕に反論をさせる余地を与えなかった。
それでも、完ぺきなまでの校長の理念に対して、一つだけ気掛かりな事があった。


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