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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 道徳・共生 〜-5

「では、正解を解説します」

 ぐるり。 鎮まりかえった教室を見渡す2号教官。

「まず『浣腸量』ですが、これは『500mL以上』が正解です。 指導なのですから、本人の反省、行為を深く噛みしめて二度と繰り返さないよう、身体に刻むことが目的です。 そう考えれば、変に気をつかって容量を減らすことなどあってはなりません。 仮に内容量の合計が500mLに足らないものがいれば、その注入は『10回』にはカウントされませんよ。 『10回』浣腸を受けるまで解放されないのですから、情けをかけたつもりが、逆に余分に浣腸液を入れただけです。 間違っても500mLに達しないなんてことがないよう、600mL入れるくらいが最低ラインです。 2L満杯に入れたとしても、全く問題ありません。 本人が苦悶に耐えれば済む話です。 本人の未来を見据え、指導に協力することこそが、思い遣りの『正しい』姿といえるでしょう。 では、500mL以上を選んだものは、この場に立ちなさい」

 ガタ、ガタ、ガタリ。 直立して第1姿勢をとる生徒が15名。 私もその中に入っている。

「続いて『勢い』です。 これは『ゆっくり』を正解としましょう。 まあ、どちらでも大した違いはありませんが、ゆっくり抽入した方が、腸の膨張が抑えられます。 腸一部が膨らむよりも、全体が膨らんだ方が大量の液を納められますし、間違って零す可能性も少なくなります。 『ゆっくり』を選んだものはそのまま直立、他は腰を下ろしなさい」

 ガタガタ、ガタ。 素早く座るもの数名。 私を含め、立っている生徒は8名に減った。

「最後の空欄に入る語句は、『お腹を殴って』が最適です。 指導は馴れ合いではありません。 刺激しない、は論外として、お腹をさすることが優しさというのが勘違いです。 言っておきますが、『刺激』を判断するのは誰ですか? お前たちがいくら『私はさすりました、刺激を与えました』と言ったところで、この様子は全てモニターされているんですよ? というか、学園の様子は常にあらゆる場面がモニターされています。 そして、判断するのはお前達ではありません。 『あれは刺激と呼ぶには弱すぎる』と判断されれば、いくら相手に配慮したところで、逆の結果をもたらします。 ゆえに、誰が何と言おうと、断固たる刺激が必要になるんです。 蹴るだとか、鞭でも構いませんが『さする』や『触れる』はいけません。 以上の理由により、正解は『殴る』になります。 殴るを選んだものは、その場に立つ。 他は座る」

 ガタ、ガタ。 3名が腰を下ろす。 最後まで残った生徒は5名。 そのうち1人が私だ。
 こうやって目立つ状況にいると碌なことがない。 緊張で強張る私たちを眺める2号教官は、いつものように無表情だが、

「現在立っているものは『正しい』思い遣りが出来ています。 自信をもってよろしい。 そして、その思い遣りこそが、お前達の寮長の役に立ちます。 今で14時間……そろそろ限界も近いでしょうし、確か残りは5名だったはずです。 後輩がピッタリ5人残るというのも、偶然にしては出来過ぎですが、これはこれでいい思い出になるでしょう」

 心なしか口許に笑みが浮かんでいるように見える。 何となく、背筋に冷や汗が流れる。 

「いくら『正しい』思い遣りを持っていようが、実行できなければただの飾りです。 これからすぐ、お前達5人の行動を見せてもらいましょう。 いいですか」

「「はい! インチツの奥から理解します!」」

 厭な予感を振り払うため、私は必要以上に大きく返事をした。 こうなってしまっては仕方ない。 なにをさせられるにしても、自分が思う通りに行動しよう。 そうするしかない。

「先ほどの映像は、現在進行形です。 お前たちの寮長はA棟3Fで協力者がくるのを昨日からずっと待っているんです」

「……!?」

 予感の正体はすぐに2号教官の口から明らかになった。 つまり私たちがすることといえば――。

「まさに今正解した通りの行動を、これからすぐ、A4番にしてきなさい。 誰が協力したかは、あとで私の方からキッチリA4番に伝えておきます。 お腹への刺激の様子を含め、お前達の様子はここからモニターしていますから、遠慮せずやってきなさい」

 それは、つまり、寮長に大量の浣腸液をゆっくり入れ、その上でお腹を思いきり殴れ、と……?

「あくまで誰かに命令されたわけではなく、思い遣りの一貫として、自分の意志で行うんですよ。 でなければ道徳で学ぶ意味がありません。 授業中ですが構いません。 ただし静かに、他クラスの邪魔にならないよう気をつけること。 さ、ぐずぐずせず、今すぐいきなさい」

「「はい! インチツの奥で理解します!」」

 慌てて登校服に着換え、教室をでる。 廊下を走るわけにもいかないので、早足でA棟に向かう。
 自分が正しいと思う行動を宣言した手前、今更行動を違えるわけにはいかないだろう。

 『正しい思い遣り』『寮長を殴る』『寮長に、殴ったのが自分ということを知られる』『思い遣り』『正しい』『指導』『誇張なく、筆舌に尽くしがたい苦しみ』『排泄欲求』『特大のアナルプラグ』……無数の言葉が脳内を駆け巡る中、私たちはベソを掻きながらA棟に向かった。




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