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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 道徳・共生 〜-6

 ……。


 全6項目のうち、3つめ。 励まし合い、高め合う知己をつくる。

 幼年学校での『知己』といえば、お喋りをして、遊んで、悩みを打ち明けて、一緒に宿題をして、そういう関係が脳裏に浮かぶ。 では学園ではどうかというと、そんな知己は存在しえない。 お喋り、遊び、悩み、一緒に、どれもこれも無縁な環境が学園だ。 
 
 学園で『励まし合う』というと、お互いに『指導を正しく受ける姿を見せあう』ことで、学園で『高め合う』というと、お互いに『より相応しく指導に望む』ことだ。 心から信頼できる知己を得るためには、私たち1人1人が『指導によって向上』し、より『社会に相応しい存在』になることだ――これが、教官の講話の要諦だった。

 それから私たちは教室で2人グループをつくった。 クラスメイトのことをよく知らなければ、励まし合うことも高め合うこともできない。 2人で互いの性感帯や肌質、指使いや湿り具合を探り、長所を認識することから関係が始まる。 

 最初、私は30番とペアになった。 しばらくはお互い見つめるだけだったが、それではいけないのも分かっている。 最初は私から顔を寄せて、そっと舌先で30番の唇に触れた。 暖かかった。 あとは流れに乗るだけだ。 唾液を交換し、歯茎の間に舌を絡ませ、鼻同士がひしゃげるまで顔を寄せ合い、舌を啜り合う。 首筋、胸、乳首、脇、臍へと指を這わせ、あらゆる場所を擦り合い、舐め合い、揉みしだきあう。 約5分の間、30番も私も、必死でお互いを知ろうとした。 お尻を舐めっこしたあとでの口づけも、一切躊躇うことはなかった。 

 それからペアを交替し、合計8人について、それぞれ5分ずつ、お互いのことを探り合った。 知識や出身、夢や得意分野はどうでもいい。 ただお互いの肉体を知るために、5感をフルに使って貪り合った。


 ……。


 4つめ。 異性を理解し、尊重する。

 ちなみに私は生まれてから一度も『異性=殿方』に合ったことはない。 クラスメートの中には、22番のように、幼年学校時代に1人か2人、学校に殿方がいた生徒もいる。 一方私といえば、完全な女子校――否、雌校と呼ぶべき環境――だった。 勿論、御手洗いには男子用(幼年学校生当時は、殿方用という言い方はしなかった)と女子用(同じく、メス用という言い方はしなかった)があったし、性教育や性差の授業を通じ、殿方の存在を知っていはいた。

 幼年学校時代には、男女は社会の対等な構成員で、互いに協力し、責任を分担することが必要だと教わった。 男性と女性が肉体的な差や思考の特徴を踏まえ、お互いを尊重することで、望ましい社会生活が成り立つとも教わった。 

 その価値観は、学園でも否定しない。 つまり『男女対等』は真理だ。 ただ、そこに『優秀な者が正しい』が付け加わっただけ。 最も能力に乏しい男子が、最も能力に秀でた女子よりも圧倒的に優秀という事実――様々なデータで裏打ちされた現実に、私たちは太刀打ちできない。 殿方が雌より高貴であると、認めざるを得ないんです。

 現在の牝と殿方の特質を比較して、牝がより優秀な部分があるか探ってみた。 以下に牝特有の性質を列記してみる。

 『性欲旺盛』『内臓露出』『筋力低下』『G遺伝子の不足』『脂肪過多』『長寿による生態系負担大』――肉体的な面では、社会的に優れた特質を持ち合わせていそうにない。

 では気質面ではどうだろうか。
 『集団になって攻撃する』――個人に自信がなく、決断できない。
 『うるさい』――個人に自信がなく、相手との共感を常に必要とする。
 『自己中心的』――個人に自信がなく、自己防衛に過敏になる。
 『地図が読めない』――個人に自信がなく、客観視を避ける。
 ……他にも様々な気質があるが、優秀であれば自分に自信があるという点からみて、優秀といえるものは1つもない。

 私達牝側からすれば、殿方の性質を理解できるし、尊重できる。 憧れるし、敬服するし、尊敬するし、屈服する。 ただ、殿方からすればどうなんだろう? 理解はしてくれたとしても、私たちを尊重してくれるだろうか?

 例え尊重してくれたとしても、その結果は私たちの希望とは全く違ったものになるだろうし、それは仕方ないことだと思う。 現代社会は男女が互いの力で支えているわけじゃない。 殿方が切り開いた流れによって、牝が生かされている社会だ。 出産・育児といった古代牝が受け持っていた分野にしても、人工子宮、人工保育の発達により、すべて殿方の管理下になる。 土台尊重してくれという方が無体な話だということを、私たちこそ理解し、尊重しなければいけない。




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