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裸のつきあい
【ロリ 官能小説】

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演技-1

蓮田はエリザベータと約束してロイツへ行くようになった。友人とも滅多に外出などしない蓮田としては、異例のことであった。しかも、二人でいる時間が苦にならなかった。
他人から二人の関係がどう見えるか想像するのも楽しかった。
大抵、ロイツへ行く前に二人は蓮田の下宿で好きな行為をした。
エリザベータは蓮田の裸の下半身に鼻を付けて嗅ぐのが気に入って、そういう自分を変態女だと言っていた。おしっこのにおいが好きだし、男のにおいは少し違うのだという。
「今もらってもいい?」
答えに蓮田はすぐ射精した。エリザベータは蓮田のものが歪むほどしつこく指と口とで吸い出しながら
「あたし、験ちゃんがあたしに出してくれるときが一番好き。なんでこんな短いんだろう。十分くらい続けばいいのに。験ちゃんの精子で溺れて死んじゃいたい。」
と呟いた。
「僕もエリのお腹に頭から入ってエリになっちゃいたいと思うことある。」
「頑張っても頭は無理だよ。広げてみて。あ、もうやめて。裂ける。なんであたしなんかになりたいの?」
「エリは明るくて元気で羨ましい。」
「あたしは自分が嫌い。だから、験ちゃんとこうして、験ちゃんのことだけ思っていたいの。」
「僕も自分がいやだ。人と付き合えないし、でも付き合わないといられないし。こんな自分が本当じゃないと思う。」
蓮田はエリザベータの、子供らしい造りの溝に話しかけている気分だった。
「あたしとこんなに喋ってるじゃん。あたしにはこれが本当の験ちゃんだけどなあ。験ちゃんはあたしの変態なとこ気にしないから好き。ねえ、中、入りなよ。合体であたしになれるかやってみたら?」
笑ってエリザベータは言った。四つ這いに準備してくれたエリザベータの後ろから蓮田はそのつもりで入ってみたのだが、男のほうからは、女を突き刺している感が強く、いよいよ自分を意識してしまうのだった。

ロイツに行けばいつも楽しかった。裸で遊ぶ蓮田とエリザベータは共に時間を忘れていた。屋根のないプールさえあったから、走って騒ぐこともしょっちゅうだった。
それでも、三時間も過ぎれば日常が恋しくなってくる。そろそろ帰ろうとどちらかが言い出す。
次の約束をして二人はロイツを出た。ロイツにはいつでも来られるし、来れば楽しみが常にあるのだ。

エリザベータと道で別れてから、言われたことを思い返して蓮田は考えた。
エリザベータにとっての自分、これは被った仮面でなく、寧ろ隠れた何かが表れたものだろう。演技とはまた本来そういうものらしい。別人になるのではないのだと聞いたことがある。ならば、普段の苦しい自分もまた演技の一つなのかもしれない。
お守りにエリザベータがくれた、昨日抜けたという綺麗な奥歯を蓮田はしゃぶってみた。突然エリザベータの明るさが乗り移ってきたような気がした。まず、エリザベータと演劇を軸として生きてみようと蓮田は強く思った。


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