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恋路
【コメディ 恋愛小説】

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恋路 〜奮闘〜-1

§1 覚醒       ――――――――――――事の始まりは、勝也の決意表明であった。
「おれ、足利に告白するから。」
その眼差しは、とても冗談とは思えない本気なものであった。
・・・ここは親友として応援してやらねば!!
「というわけで報告するからお前のアドレス教えてくれ。」 
へ?
「だ、か、ら、俺とお前の仲なのにアドレスを教えてもらってない。」 
「そ、そうだっけ?」
「それともなんだ?俺には教える気がないってか?うっ、うっ、俺は悲しいぜ」うわぁ〜泣きまねしてるよこいつ
「あ〜わかった、わかった。教えるから。」
「よしよし。では早速えーと俺のアドレスはaidoru.motemote@☆℃△◇だから登録しとけよ」
アイドル.モテモテかよ!!まぁあいつはホントにモテモテなんだけどな・・・「何だよなんか文句あんのかよ!!」
「あーないですないです。それから俺のアドレスがこれな。」
とノートに書いてちぎって渡した。
ったくなんであいつなんかのためにわざわざノート切んなきゃなんないんだよ
「用件が済んだなら帰るぞ。」
「まぁ、ちよっとまて!!」
「なんだよしつこいな〜俺はさっさと居眠りしたいんだお願いだからはやくしてくれ!!」
「お前、親友が一世一代の戦いにでるってのに頑張れの一言もないのかよ。」
「あんだよ、そんなことかよ。まぁ程々に頑張れ!!でもどうせするなら今日にしろよ!!じゃあ俺はもう行くからな」
あ〜つかれた。教室で寝てよ〜っと。
ドゴッ!!
こ、この痛みは勝也の伝家の宝刀フライングニーではないか。(こいつ喧嘩弱い癖にこれだけはクソ痛い)「か、勝也てめぇ何のつもりだ!!喧嘩売ってんのかオラァ!!」
「ま、まぁまぁ落ち着けって、まだ話があんだよ」
まったくそんなことで一々くらってたら命がいくつ有ってもたりねぇよ
「つ−か、喧嘩弱い癖になんでフライングニーばっかり強いんだよ。」
「なっ、弱いとは失敬な!!俺だって中学の時は地元で名前の知らない奴はいないってほど喧嘩で幅をきかせてたんだぞ!!」
「はぁ?お前みたいなヘナチョコが幅を効かせるなんてどんだけへぼい地域なんだよそこは。」
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜俺が弱いんじゃなくてお前が馬鹿みたいに強いだけだろーが。この間だって1年をいじめてた3年の不良グループ10人を1人で全員半殺しにしちゃったじゃんかよ」
うっ、痛いところを突かれた。俺は滅多に喧嘩しないが一度始めたらもう・・・この間のことにはかなり負い目があっただけにその事に触れられるともう何も言えない。
「そ、そんなことより話しってなんだよ?」
ここは逃げるが勝ちざんすってやつだ       「別にたいしたことじゃないんだけどさぁ〜」
っこのやろう、たいしたことじゃないのにいちいちフライングニーしやがって!!
「正直なところさぁ〜織田のことどう思ってんの?」ドキッ
「べ、別に何でも何とも思ってないぞ。あ、あいつとはただの幼なじみだからな。」 
バタン!!
ん?いまドアが閉まったけど他に誰かいたのか?
「なぁいま他に誰かいたのか?」
「え?何のことだ?そんなことより話しをそらしたって無駄だぞ!!で、お前はあいつのことどう思ってんだ?」
「だからただの幼なじみだってば!!」
「うそだぁ〜?だってお前のあいつを見る目がやけに優しいんだも〜ん」
「そ、そんなことねぇよ!!」
「ふぅ〜ん」
「な、何だよ!!その顔は!!」
こいつニヤニヤしやがって「別に何でもないならいいけどさぁ〜あいつ最近徳川に告白されてOKしたらしいよ〜」
徳川ってやつは本名徳川康之(とくがわやすゆき)で成績トップで顔は勝也並、学年生徒会長を勤める超優等生だ。最近副会長の雪奈とやけに仲がよかった。


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