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悦びの種
【熟女/人妻 官能小説】

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第9話 摩擦愛 -2

「はあ・・・はあ・・・・・・それでは、結合の方に移らせて頂きます。ここからは全てを託しますので、木本先生主導の下で執り行ってください。尚、契約書に基づいて、速やかに射精頂くようにお願いします。それでは木本先生・・・一度席をお外しください」

言われるがままに、僕は正座したまま布団から下りると、校長は医療用ゴム手袋を外して、ゆっくりとした動作で、二組の枕元の間に頭を向けて仰向けに寝た。
僕はすぐさま結合に取り掛かろうと、仰向けに寝る校長の足元に再び正座をして布団の上に戻った。
ズボンのチャックからペニスだけが露出する卑猥な姿だが、射精行為において、金具で校長の物を傷つける恐れもあり、僕はベルトを外して太ももまでズボンとブリーフを一緒に下した。
その間、校長は目を瞑り横を向いたままだった。
まるでまな板の鯉の様に、僕との結合を待つしかなかった。

手始めに、校長の両ふくらぎの下に右手を添えると、自然と膝を折り曲げた。
さらに折り曲げた両足を掻き分けようと、両手を膝の間に添えると、これもまた自然と足を広げた。
お互いが合意の上で行われてる為に、僕は結合においての手招きをする形となり、校長は自ら従うしかなかった。

いよいよと結合の瞬間となり、僕は正座した足を広げながら少し腰を浮かして、校長の広げた両足を抱えながら間に入る形を取った。
ほぼ、お互いの性器が間近となった。
それでも結合するにあたっては、校長の履くグレーのタイトスカートが遮っていた。
僕は、事をよりスムーズに運ぶ為に、そのまま両手で、タイトスカートを腰の付近までたくし上げた。
その瞬間、透明感あふれる黒いパンティーストッキング一枚だけに覆われた、校長の下半身が露わとなった。
先に示唆していた通りに、性器だけが露出するパンティーストッキングタイプで、茂みの奥からは、入り混じったローションと愛液が今にも零れ落ちそうな校長の物が覗いていた。
高鳴る胸を堪えながら、校長の両膝を持ち上げる様にさらに広げて、僕の性器を向い合せに近づけた。
一週間も待ちわびたその瞬間が、今訪れようとしていた。

僕はまず、いきり立つ自分の物を右手の指先で軽く握ると、校長のヒダを左手の指先で掻き分け、その先端を上下しながらゆっくりと挿入していった。
お互いがローションまみれの為か、僕の先端は何なりと校長の中に納まっていた。
次第に感じる校長の肉厚。
そして、初めて味わう生の温かみ。
それらをゆっくりと噛みしめながら、校長の腰つきに手を添えて浮かせると、徐々に奥へと納めて行った。
その時の圧迫感は、僕の彼女とも変わらないものがあった。
やはり、出産経験も無い上に、この歳になるまでも男女間の秘め事をほぼ避けてきた為だろう。

やがて全てが納まると、僕は校長の両肩の脇に両手を付いて、四つん這いの形を取った。
目の前には、相変わらず目を閉じながら横を向く、校長の顔。
仰向けで寝ている為か、普段は少し弛んだ頬もスッキリして、若々しく見えた。
長いまつ毛に、通った鼻筋も際立ち、異性としての魅力も捉えた。

思い起こせば、お互いが聖職でもあり、上司と部下の関係。
さらに、母親とも変わらぬ二十以上も離れた年上の女。
今こうして一つとなり、複雑な思いを背負いながら結ばれていた。
その中で、ひしひしと沸く新たな性癖。
母性の中で得る快楽は、校長への想いを強く抱こうとは、この時点で知る由も無かった。

「はあ・・・はあ・・・木本先生。どうかなされました?。挿入の方は、もう整っております。速やかに、射精行為の方お願い致します」

物思いに深けるばかりに、行為に及ばない僕に校長は痺れを切らしたのだろう。
その言葉を合図に、僕はゆっくりと腰つきを動かした。
歳の割には、圧迫する校長の肉厚に、僕の頂点はそう遠くは無いと思った。

何度も往復する度に増す快楽。
本来なら、好意の最中にも口づけを交わし、白いブラウスを脱がして乳房を揉むなりするのが、セックスの定義でもあるのだが、これは契約セックスである以上、サラブレッドの種付け行為のように、ただ腰つきを往復させるしかなかった。
その間にも、僕の目の前に映るのは、僕の物が往復する度に眉間にシワを寄せながら、苦悶の表情を浮かばせる校長の姿。
今思えば、去年の春に転任されてから、現在に至って、まさか男女間を越える関係を共有するなど夢にも思うはずは無かった。

校長に関しては、時には厳しく叱咤する事もあったが、ほぼ温和で優しく指導する人柄だった。
特に思い出すのは、遠足の時に僕のクラスの生徒がはぐれて回りに迷惑を掛けても、叱咤するどころか、涙を浮かべて安堵の表情で迎えてくれたのを今でも覚えている。
その時から、校長に対する教育者としての立場の念を尊敬していた。
ただ今は、その思いと裏腹に、不適切な関係で結ばれていた。
それでも、罪悪感を背をおいながらも、徐々にと和らぐ感覚。
契約セックスの中で、ひしひしと校長に対する何かが芽生えようとしていた。

校長の中で、次第に激しくなっていく摩擦。
増す快楽と供に、愛おしくも切なくなる感情。
すでに、頂点の到達はすぐ目の前に迫っていた。
このまま迎えるには、僕の生涯においての後悔を背負い込むと言っても、大げさでは無かった。

やがて頂点が近づき、迎えようとする瞬間だった。
僕は腰つきを止めて、寸止めで必死に堪えた。

「はあ・・・はあ・・・木本先生?」

突然の行為の中断に、不意を突かれた校長が僕の方を向いた瞬間だった。
強引にも、僕は校長と唇を重ねた。

 ―つづくー                                 


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