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【スポーツ 官能小説】

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〜 土曜日・測定 〜-2

 18番は一回り小型の『バネばかり』を乳首に繋がれ、乳房がたゆたゆと揺れている。 
 
『右のちちぶくろ、8キロ230グラムです!』
『左のちちぶくろ、8キロ225グラムです!』

 身体から切り離して測定することはできないので、ああして部分ごとに、はかりで大まかな質量を測定しているのだ。 乳房以外にもクリトリス、耳、右尻たぶ、左尻たぶ――尻たぶは吸盤付の発条ばかりで測定する――の質量を記録するきまりだ。

 ステージの反対側にはマットレスが敷いてあった。 順番に『よろしくお願いします』と礼をして、次々に生徒が横たわる。 ルーペと間尺をもった測定係が2人ずつ横たわった生徒に馬乗りになって、それぞれ乳房と股間に顔を寄せ、何やら道具を恥部にあてる。 ここでも他と同様に、横たわった生徒が大声で叫んでいた。

『右乳輪! 直径6センチ5ミリ、勃起時6センチ8ミリ!』
『右乳首! 直径1センチ2ミリ、高さ2センチ! 勃起時直径変わらず、高さ2センチ9ミリ!』
『右乳根! 18個! 色、サーモンピンクでえす!』

『クリチンポ! 長径8ミリ、短径5ミリ、勃起時それぞれ1.5倍ですッ』
『チツマンコの襞、横断皺が9筋、半断皺が20筋ですッ』
『チツアナ! 直径3センチ4ミリになりますッ』
『オシッコアナ、直径5ミリになりまぁすッ』

 仰向けになって一頻り恥しいデータを公開したあとは、足をひらいてまんぐり返しだ。 1人の測定係が足を押さえて尻肉をかきわける。 もう1人が顔色一つ変えず、むき出しになった肛門を凝視する。 

『けっ、ケツアナの……し、皺は24本です……!』
『ケツマンコの直径は5ミリ、皺直径は3センチです……!』

 自分の身体において、局部の皺まで記録されるとは思っていなかっただろう。 しかも皺の数なんて使い込めばすぐに変わる。 それでも、学園ではここで測定した各項目について、各自が常に最新の数値を把握することが求められる。 つまり生徒たちは、定期的にこれらの測定を自分で実施しなければならない。 測定器具は一通り保健室に揃っている。 生徒は昼休みや放課後を利用して、或る時は鼻フックで自分をぶら下げ、或る時は乳首をコリコリ弄って勃起させ、またある時は鏡の前で肛門を晒して必死になって皺を数えなければならない。 もしも教官に身体データを質問されてズレた答えをしようものなら、それだけで立派な指導事案だ。 

 自分のデータについて答えられないことも、間違いと同様に大きな怠慢とみなされる。 答え方にもルールがあるので、様式に則って振舞わなければならない。 即ち最初は『自分の番号』、次いで『報告します』、それから数値を正確に間髪いれず告げて、最後は『申し訳ありません』という決まりだ。 例えば、廊下で教員とすれ違いざまに『お前の膣長を答えなさい』と聞かれれば、どう答えるべきか。

『○○番、報告します! 爪先からまっくろけな膣まで、○○センチ○○ミリです! 申し訳ありません!』

 という塩梅になる。 答えるためには今しがた測定した全ての数値を、1ミリ違わず記憶しなければいけない。 やってみればわかるが、脈絡のない数値を10種類以上記憶するにはそれなりの難しさがある。 間違っていた場合は首輪の反応ですぐわかるため、誤魔化しはきかない。

 常に変化する自分の身体を数値化し、いつでも報告する態勢をとる。 相手が求める情報を即座に伝える誠意をもつ――その第一歩が、今日の『身体測定』だ。 全員がすべてのデータをとったところで『答え方』も教えることになる。 はてさて、何人の生徒がちゃんと全てに正しく答えられるだろうか? ちょっとでも間違えた場合、全体指揮をとる12号教官の性格からして、激しい体罰が待っているのは間違いない。

『ひ、左乳輪! 直径4センチ5ミリ、勃起時5センチ7ミリになりまあす!』

『た、たひじゅう、39きろと490ぐらむでえす!』

『オケツ周り、85センチになりまあす!』

 次々と耳に木霊する、本当であれば誰にも知られたくない、自分でも知りたくない情報の数々。 学園の生徒としてすべて背負って過ごした上で、いつでも報告しなければいけない屈辱の数値だ。つい2年前まで学園に在籍した私としては、自分を数字で表す恥ずかしさも口惜しさも、心の底からよくわかる。 分かった上で彼女たちに望むことといえば、そんな人並な感情なんて飛び越えた向こう側に、一日でも早く達してくれることだけだ。 バストが何センチだろうと構わない。 全ては自分が如何に無意味で無価値かを知った上で、社会に貢献する術(すべ)を見出すため。


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