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プラネタリウム
【ラブコメ 官能小説】

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K-3

進藤さん…だいぶ酔っ払ってるな。
「進藤、風間の事大好きだもんなー。風間ペットみたい」
「ペットじゃないもん!」
陽向は進藤から離れると、瀬戸の腕を思い切り叩いた。
「おー、いてぇ!」
「バカにしてるでしょ!」
「してるよ?お前のことバカにする以外用ねーし」
「むかつく!!!」
陽向は進藤に目を向けて「瀬戸さんいつもあんななんですか?!」と言った。
進藤は「いつもだよ。酔うともっとひどい」と笑った。
「え…今も酔っ払ってるんじゃないんですか?」
「まだまだ全然だよ。瀬戸さんビックリするぐらいお酒強いからさ」
陽向は瀬戸をチラッと見た。
ハイボールと思われるグラスが1.2.3.4.5…6個も置いてある。
そのうちの4つは既にカラッポだ。
その光景にビビっていると、後ろから「瀬戸さーん!」と声が聞こえてきた。
さっきよりひどく酔っ払っている里見だった。
「里見センセ、ちょー顔赤いっすよ」
「えー?そぉ?」
「酔うとこっち系になるトコも、やばいっすね」
瀬戸は里見を冷ややかな目で見ながらオカマのポーズをとった。
「やだなー!そんなことないよー!」
さっきとは違うキャハキャハという笑い声を上げながら里見は瀬戸の肩を叩いた。
「ねっ?陽向?」
「へっ?!」
突然下の名前で呼ばれて焦る。
「陽向はさー、どんなオトコがタイプなのー?」
里見は虚ろな目で陽向に問いかけた。
「里見センセ、落ち着いて」
瀬戸の言葉を無視して里見は陽向のほっぺたをつまんだり頭を撫でたりした。
「ほんとにかわいーねー!チューしたーい!」
「里見先生酔っ払い過ぎですって!」
進藤が赤い顔をして里見を陽向から遠ざけた。
「そーゆー進藤もすんげー可愛いしー!ここの病棟でよかった俺ー!」
1人で楽しそうにする里見を見て、瀬戸も進藤も陽向も終始半笑いだった。

「三次会行く人はこっちでーす!」
だいぶ酔っ払ってだいぶテンションアゲアゲの七瀬の声に、先生たちとその他数名が歩き始める。
「お前、帰る?相当顔やべーけど」
「い…行きます…」
陽向はベロベロになり進藤に支えられながら歩いた。
「進藤も行くんだ?珍し」
「んまー、今日くらいは。明日休みだし」
「あそ。…風間、大丈夫か?」
「…ハイ」
千鳥足もいいとこだ。
進藤の支え無しでは歩けない。
「すーぐ無茶すんのな。連れてってやるから…」
瀬戸は進藤から陽向を引き離し、軽々と負ぶった。
「瀬戸さん、風間のこと好きなんでしょ?」
「はぁ?何言っちゃってんの?」
「顔に好きって書いてあるよ」
「バカかよお前」
進藤はクスクス笑った。
「ホントは?」
「なんで今言わなきゃいけねーんだよ」
「あーあ。瀬戸さん、あたしよりあたしのプリセプティーが好きになっちゃったかー」
「黙れよ。うぜーな」
「やっぱりそーなんだ」
「……」
「怒ってるとかそーゆーんじゃないけど……風間に彼氏いるの分かってるでしょ?」
進藤のその言葉に瀬戸は黙った。
「やめなよ、そーゆーの。風間がかわいそう」
「お前知ってる?」
「なにが…」
「里見が風間のこと狙ってんの」
進藤は目を見開いてポカンと口を開けた。
「え…それ本気?」
「本気もなにも……お前さっきの見てやべーと思わなかったわけ?」
「あれはただ酔っ払ってるだけかと思ったから…」
「こいつ以外の女に触れてもなかったし、真っ先にこっち来てイチャイチャしちゃってさ。ガツンと言ってやんねーとな…」
瀬戸は「おいしょ」と言いながら陽向を負ぶり直した。
陽向はスヤスヤ眠っており、微動だにしない。
「瀬戸さん…風間のこと守ってくれてるんだ」
「そー思う?」
「思うよ」
「お前も協力しろな。あいつ、結構ガチっぽいから」


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