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催眠権売買
【SF 官能小説】

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ろうか-1

気づくといつのまにか鳥飼と二人で学校の廊下を歩いていた。
「へぇ〜そうなんだ、あいつそんな事させていたんだ」と鳥飼が言う。
あれ?何の話しをしていたんだろう?
「若月は好きな人とかいるの?」
「いるよ」
「誰?」
「テニス部の日村先輩」
あれ?なんで鳥飼に話したんだろう、誰にも言っていないのに
「あーもてるよね」
そうだけど、あれ?日村先輩より強烈に好きな人がいたような気がするが、思い出せない。
「僕のことはどう思う?」
「痩せてて気持ち悪い、声が苛つく、いじめられて当然だと思う」と、
私なに面と向かってひどいこといってんだろ、でも気分はいい。
「ひどいなぁ、それが若月の本音なんだ、あとね若月は自慰行為はしたことあるの?」
「自慰?オナニーの事? あるよ」
よよよよよって!何いってんだろ私、答えちゃったじゃない
「週に何回ぐらいするの?」
「生理まえに2〜3日ぐらいかな」
何この口、勝手に喋らないでよ
「なにか道具は使うの?」
やめてよ、何も聞かないでよ!「道具は使わないで……」
不思議なことに口だけは鳥飼の質問に正直に答えてしまう。
質問の内容は次第に卑猥になるけど、間髪いれずに答えていく口
いっそのこと赤面して気を失いたい。
口が裂けても話せないような事を鳥飼に教えていた。
地獄だ。
こいつを殺してでも、その秘密を守りたい衝動にかられる。
「いや〜今のは結構ヤバイ話しだよね、友達に教えてもいい?」
はぁ? 何いってんの、そんな事したら私の人生終わってしまうって
今まで何の話しをしていたんだっけ?
記憶にない、ないけど大事なことを喋ってしまったのは分かる。
「何を言ったか覚えていないけど、絶対に誰にも言わないで」
「OK OK これ言ったら若月は生きていけないもんね」
顔が寒くなってきた。
「そうだ、若月これ見て」鳥飼は自分の胸ポケットから携帯を取出し
「会話録音していたんだよ」と言った。
最悪だ! それを奪って壊したい。
「あれ、目が血走ってるけど大丈夫?」
「消してくれますか?」
「消さないよ、それにこの会話は間違いなく若月だということを証明するため名前や住所を言ってよ」
信じられないサイテーだ。
携帯のマイクが私に向けられる。
「私は若月 奈々未 住所は……」
住所や生年月日、親の名前、覚えていないはずのマイナンバーを正確に録音した。
「ありがとう、もう1時間半録音してるのか結構喋ったね、若月の秘密が詰まっているデータを自宅のPCに保存しておくよ」
最悪、最低だ。録音している内容は私にとって守らなきゃならない大事な事のはず。
でもどうしても1時間半も何を話したか覚えていない。
もしかして日村先輩の話しでもしたのだろうか? そんなのがバレたら学校に来れない。
「どうしよう、何話したか覚えていないよ」
「そうだった、言ったその場で忘れるように言ってたんだった、でも安心してこれで脅す必要も無いからしばらくは使わないよ」
しばらくが気になるけど、
「お願いします、絶対に誰にも言わないで下さい」
「わかった、でも女の子も結構エロいこと考えてるんだね」
何言ったんだろー 心臓が破裂しそうだわ。
青ざめて周りを見て気づいたけど、いつの間にか空き教室に椅子を並べて鳥飼と向かい合わせになっていた。
窓から赤い夕日が部屋にさしこんでいる。
何かするために学校に戻ったはずなんだけど、思い出せない。
なんでこんなに忘れるんだろう。
「おい、わ・か・つ・き……」
また鳥飼が何か話している、でも動く口が気になって何を話してるのか分からない。
こんなこと前にもあったような気がする。
でも不思議と気持ちいい。
でもすぐに鳥飼のイラつく声が聞こえだした。
「若月の事は分かったから、次は服を脱いで裸を見せてくれよ」と言った。
そういえばそうだった、鳥飼に裸を見せるために、ここに来たんだ。
「はい」
上着のブレザーを外すと、
「見やすいように机の上で脱いでよ」と言うので、
「わかった」と返事し、机の上に行く。
スカートを脱いだら何故かパンツを履いていなかった。
脱ぐ手間が省けた。
鳥飼は私の体を見て激しく興奮している。
キモいくせに見苦しい。
私は鳥飼の言うとおりのポーズをとり、嬉しくないのに笑った。


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