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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 水曜日・針責 〜-3

 ……。


 1発1発の間に1分程度の間隔をおきつつ、針の打ちこみは延々続いた。 最初は『静かに』だけだった指定は、そのうち『明るく』に代わり、『楽しそうに』となり、最後には『満面の笑顔で』になった。 眉間から頬まで蒼白な顔を引き攣(つ)らせながら、私達は懸命に針を打ちこみ続けた。

 20発を過ぎたあたりからは、どこに何発撃ち込んだか覚えていない。 腕、手、足、腹、肩……主だった器官にはそれぞれ5発以上撃たされた気がする。
 急所も徹底的に責めさせられた。 双乳の乳首、陰唇周り、蟻の門渡り、そして肛門。 特に肛門はどんなに歯を喰いしばっても声が我慢できず、私だけ6発も撃たされた。 そのせいで痛覚が麻痺してしまったのか、次のクリトリスは一度で耐えることができた。 強烈な痛みが続きすぎると、今受けているのが本当の痛覚なのか、さっきの痛みの名残なのかが曖昧になる。 現実がぼやけるということを、針を通じて実感できた。

 それでも教官は容赦しない。 ひとしきり身体と急所を針で嬲(なぶ)り終えた私たちに、この時間の仕上げとして足の親指に銃を当てろという。 言う通りに親指の脇に銃をあてると、そうじゃない、爪と肉の隙間に針を撃てというではないか。 性器と並んで特に神経が集中する指先の、普段は爪に守られているが故に敏感すぎる場所。 あろうことかその微肉へ針を撃ち込めという。
 
 圧倒的な痛みだった。 私には表現する術がない。 突き抜けるような、脳天をガツンとやられたような、全身が落雷に撃たれたような。 肛門に針をさして、さらにグリグリと抉るような、強烈で尾をひく激痛に、私たちは成す術もなく崩れ落ちた。 言葉をなくしてパクパクと口を開閉させる私たちを、腕組みをした教官は詰まらなそうに見下ろす。 そして2、3回溜息をつくと、足の親指同様に『左手左足』すべての爪の隙間に針を撃ち込むよう命令したのだ。

 与えられた指導の困難さに飛びそうになる意識を支え、私たちは爪に針を打ち続けた。 見た目は綺麗なままの指先から迸る激痛に、涙はボロボロ零れ落ちる。 悲鳴というよりかはしゃくりあげる嗚咽の中で、朦朧と右手のトリガーを引き続ける。 そうするうちに、いつのまにか6限も終わりを迎えていた。

 チャイムが鳴って、教官が銃を置くよう指示して、机に置いた銃が自動的に片付けられて。

 私は覚えていないけれど、どうやら無意識で号令だけはかけたらしい。 

「次の時間はF棟地下1Fの講義室です。 保健委員が待機していますから、仮にも待たせることのないよう、遅れず集合するように」

 保健委員? F棟1F? 昨日の午後を過ごした、汚物に塗れたあの場所へ行けと?
 意識のどこかで教官が立ち去る様子を確認するも、軋む全身を持て余す私は、しばらく椅子から立ち上がれなかった。


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