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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 水曜日・吊蝋 〜-1

〜 水曜日 ・ 吊蝋 〜

 2号教官には習慣がある。 終業のチャイムが鳴り、号令が終わると私たちの前から姿を消す。 そして次に現れるのは始業のチャイムの1分前だ。 畳に膝をついて横たわる私達の前に、たった今教官が現れたということは、4限の始業が迫っている。

 キーン、コーン、カーン、コーン。

 案に違わぬ無機質なチャイム。 教官が私を一瞥し、私は武道場に声を響かせた。

「起立! 気をつけッ、礼! ご指導よろしくお願いしますッ!」

「「ご指導よろしくお願いします!!」」

 後手に縛られたままなので、気をつけもなにもないのだが、そこは言葉の綾というもの。 冗談で濁す生徒など一人もない。 こうして今日という、延々痛みが続く時間が引き続き幕を開ける。


 ……。


 教官曰く。 次の時間は単発の罰ではないから、刺激の強さは左程でもない。 そのかわり、ゆっくりと過酷さを増す罰に対処する姿勢を学ぶことになる、という。 一般的に体力があるうちは前向きに罰に臨めるが、それだけでは不十分だそうだ。 戒(いまし)めが増すにつれて体力が削られるものだが、学園生徒たる者、その最中(さなか)でも罰に甘んじ、罰を受けとめる感謝を示さねばならないらしい。 

 教官が意味不明な、それでいて前途に暗雲が漂うことだけはよく分かる説明をする背後では、風紀委員たちが武道場の端から大きな箱をもってくる。 中にはビッチリと、太く撚(よ)った麻縄がつまっていた。 単にヒト1人を縛るだけなら3メートルクラスの縄が2、3本あれば十分だ。 それを、あれほど用意するということは、単に縛るだけではない。 天井を指差して何やらヒソヒソ話している風紀委員の様子から、私は自分の運命に見当がついた。

 武道場の天井は、和風の屋根に見立てるためか、大きな梁(はり)が何本も横に渡してある。 それぞれの梁には、釘のようなサイズから握りこぶし大まで、大小様々なアタッチメントが据付けられていた。 それらに通すべく、風紀委員は持ってきた縄を手際よく扱う。 そうして垂らした縄を纏めてゆく。 一頻り天井から縄を垂らしたところで、B61番が私を手招きした。

 項垂れて視線を逸らせれば楽なのだが、委員長として、私はみんなの先達を勤める責任がある。 後ろ手に縛られたまま近づくと、B61番は足許に跪くよう身振りで示した。 拝跪してこうべを垂れた私に、数本の縄が手際良く絡みつく。 乳房を強調する菱型の戒めに続き、脇からお腹にかけて幾重にも縄が重なって、あっという間に『亀甲縛り』の出来あがりだ。 
 上半身を縛った縄には、腰回りにいくつも瘤(こぶ)が結わえられていた。 その瘤にひっかけるように、新しい縄頭が追加される。 股間の、丁度急所を通り、グイッと縦に割れ目を刻む。 膣から肛門にかけて柔肉に喰い込んだ縄は、腰の縄尻を通り、後ろ手に組んだ手首に繋げられた。 
 更に足首。 それぞれの足首に巻きついた縄頭から伸びる縄尻は、手首と天井をかける縄に固く結ばれる。 さらに髪の毛も縄でグルグル巻きにされ、足首から伸びた縄尻と同じ場所で一つに纏められていた。 その間に手首のところで束ねられた縄の群れは、天井の梁にかかっていた。

 一通り縄が終わったところで、風紀委員が手を離す。 たちまち天井からぶら下げられた私は、身体を背中側にめいいっぱい反らし、顎をだし、爪先が頭頂に当たりそうになる不自然な姿勢。 いわゆる『逆海老』の体勢で、私の身体は縄で空中に吊るされていた。 B61番が縄を引くたびに身体が床から離れ、2メートルを超えたところまで持ちあがる。 体重によって肉が縄に喰い込み、麻縄特有のささくれで肌全体が悲鳴をあげる。 
 ここで、腰から股を通る縄に、1つ10キログラムは猶に超える石のブロックが結ばれた。 頭と足は上に引っ張られる一方、肌に喰い込むブロックのひもで、腰は下に引っ張られる。 結果として、無理矢理に私の柔軟レベルを超えた逆海老になった。

 止まることなく私たちを吊るす風紀委員。 もはや自力で悶えることも封じられ、私は空中でゆらゆら漂うしかできないオブジェへ変えられた。 顎をあげて荒く呼吸する私を他所に、B61番は他のクラスメイトを吊るしにかかっている。 横目で隣に視線をやると、縄で吊るされた裸体がいくつも並んでいる。 縄がよじれたせいで無様に回転する1番。 思いきり足を広げた体勢で固定され、赤らんだ股間がぱっくり開いた8番。 身体が柔軟なせいもあってか、一際激しく海老ぞりをさせられている15番。 他のみんなには、私はどんな風に映っているのだろう。 彼女たちのように、苦しみに耐えているように見えているのだろうか。

 ……。

 かすかな呻きと縄で軋む梁の音以外、武道場は静かなものだ。



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