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耳にキス、キス、キス。
【女性向け 官能小説】

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雨傘-11

 ジェラートピケのプルオーバーがたくし上げられる。
 明るい部屋の中で肌が露わになることに、恥ずかしさから思わず両手で胸元を隠すようにたくし上げられた裾を引っ張ってしまった。ヒロキくんの手が止まる。

「沙保さん、嫌?」
「えっと……恥ずかしい」
「恥ずかしくないよ。全部見せて」
「恥ずかしいよ!」
「僕も脱ぐから、一緒だから恥ずかしくない」

 そう言うと、彼は着ていたモスグリーンの手触りの良いセーターとトーンオントーンチェックのシャツを脱いでいった。鎖骨が目立つ、華奢な上半身が現れた。
 体毛が薄く、艶のある肌。
 柔和な顔立ちにぴったりの上半身に、わたしは思わず主婦層から女子小中高大生まで様々な層に人気のアイドルを思い浮かべてしまった。

 ヒロキくんが再度わたしのプルオーバーに手をかけ、わき腹に唇をつけた。
 音をたててキスマークをつける。
 腰に、胸元に、ショートパンツの裾ギリギリの内太ももに、次々にキスマークをつけていった。

 時折噛みつき、優しく舐めて名前を呼んだ。
 わたしの膝を割った手は、とてもあたたかかった。

「沙保さん、僕……最近ずっと沙保さんのことばかり考えている。沙保さんに会ってから、ホントずっと沙保さんのことばかり……」

 チョコミントをイメージした配色のナイトブラをヒロキくんが荒々しく引っ張り上げる。
 わたしは恥ずかしさから、両手を口元にあてた。
 ヒロキくんがゆっくりと胸全体を舌先で舐めていく。

「んっ……はぁん……」

 ため息のような声が漏れる。
 ヒロキくんが丁寧に、でも乳首には触れないように舌を動かす。まるで、じっくりと焦らすように。

「はぁ……んっ……んっ……ヒロキくん……」

 息があがる。
 わたしが深くゆっくりと息をついた瞬間、ヒロキくんが左の乳首を指で摘み、右の乳首に吸い付いた。

「はあぁんっ……」

 ヒロキくんが舌先でチロチロと転がすように愛撫しながら、親指と人指し指でくにゅくにゅと刺激する。
 わたしはたまらずに短い声をあげ続けた。

「ヒロキくん……あぁんっんっんっ……あんっんっ」

 揉みしだかれ、そしてキスマークがつけられていく。
 ヒロキくんの右手がわたしの敏感な部分に触れた。

「沙保さん……濡れてる……下着の上からでもわかるよ」

 ヒロキくんの指がゆっくりと下着の上をなぞるように上下する。

「んっんっ……いや……恥ずかしいよ……」
「沙保さん、可愛い……」

 ヒロキくんの指が下着の中に侵入する。
 わたしは小さく息を吸い込んだ。

「すっごく濡れてるよ……ほら、くちゅくちゅ音がしてる……」
「んっんんっ……あぁんっ恥ずかしい……」

 ヒロキくんの指がわたしの蜜壷の中を出たり入ったりする。
 そのたびに卑猥な水音が響いた。

「乳首もこんなに硬くなってるよ……」

 ヒロキくんが左手で乳首をきゅっと摘んだ。
 わたしはよがるように身を縮めて、いやいやと顔を横に振った。

「沙保さん、可愛いよ……すごく可愛い……沙保さんの感じてる顔、ずっと見ていたい……」
「恥ずかしいよぉ……んっんんっあんっあぁんっ」

 ヒロキくんが激しくわたしの蜜壷を掻き回した。
 腰が浮く。
 わたしは何度もヒロキくんの名前を呼びながら喘いだ。

「沙保さん……僕、沙保さんのことが好きで好きでたまらない。沙保さんのこういう姿を沙保さんの元カレも見たことがあるんだって思うと……元カレを殺したくなる……。沙保さんを独占したい。沙保さんの中から元カレの存在を消したい」

 ヒロキくんはそういうと、その柔和な顔立ちからは想像もできないような、大きな屹立した男性器をわたしの蜜壷にこすりつけた。
 焦らすように、何度も上下にこすりつけながらヒロキくんがわたしの名前を呼ぶ。
 ぐちゅぐちゅと卑猥な音がした。


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