第33話-1
近藤は菜穂の身体をソファに押し倒すようして抱き付いてきた。
「キャッ!!こ、近藤さん!?や、止めてください!」
「菜穂ちゃん、俺は知ってるんだぜ?君がどれだけエロい女か。あの変態の天野部長と楽しんだんだろ?」
「ち、違います!あれは……天野部長が無理やり……」
「君だけは清らかであり続ける人だと思っていたのにな。結局君も、単なるメスだったわけだ。小溝以外の男の味はどうだった?美味しかったか?」
「だ、だから違うんです近藤さん……お願いです待ってください、冷静になってください!」
「何が違うんだ?君はあの日、自分から天野部長のチンポを欲しがったんだろ?」
「そ、それは……」
「ハハッ、君は昔からそうだよな、すぐに顔に出るから、嘘を付くのが下手糞だ。」
「……近藤さん……」
「小溝と随分と長い間セックスレスだったらしいね、それも酷い話だ。まだ女盛りなのに、菜穂ちゃんが浮気したくなるのも当然だ。」
「浮気だなんて……私は……」
「セックスが好きなんだろ?男が欲しかったんだろ?」
「……そんな事……」
「またその顔だ。ハハッ、君は面白いな。現に俺がこうやって襲ってるのにあんまり抵抗してこないしな。」
「イヤ……近藤さん……違うの……」
近藤からの口撃に、菜穂は次第に反論する力を失っていった。
菜穂は近藤が言っている事を否定する事はできなかったのだ。
あの夜、確かに菜穂は男を身体を自ら欲しがった。
夫以外の男のペニスを受け入れ、積極的に快感を欲し、自分から腰を振る淫らな姿も天野の前で披露してしまった。
あの時の自分を、菜穂はまだ消し去る事ができていなかったのだ。
近藤はそんな菜穂の身体をソファに押し付けたまま、スカートの中に手を入れた。
「あっ!イヤッ近藤さん!」
「言ったじゃないか、君がこれからやる仕事を、俺が教えてやるって。」
「ああ……」
近藤の手はあっさりスカートの奥まで入り込み、菜穂の秘部を下着の上から触ってきた。
「ん?おいおい菜穂ちゃん、ここすげぇ濡れてるけど?」
「……だ、ダメ……」
そして近藤の手は、その下着の濡れ具合の不自然さにすぐに気付く。
「……なんかこれ、いくらなんでも濡れすぎじゃないか?尻の方までビショビショだぞ?」
「……」
横に背けた顔を赤くする菜穂。
「フハハッ、そうか。菜穂ちゃん、正直に言えよ?俺がここに来るまで1人で何してたんだ?」
「……イヤ……」
「オナニーしてただろ?」
「……」
菜穂は黙り込んでしまい、やはりそれを否定しなかった。
「ハハッ、やっぱりそうなのか。小溝が仕事しているこの昼間の時間に、他の男とのセックスを想像してオナニーとはね。
幻滅させてくれるなぁ。菜穂ちゃんがまさかここまで淫乱な女だとは思ってなかったよ。天野部長の言う通りだな。だったらもっと素直になればいいのに。こうやって強引にされるのも、本当は好きなんだろう?」
そう言って近藤は菜穂が着ていたブラウスに手を掛けると、それを乱暴に引き裂いた。
ビリビリビリッ!
「キャッ!止めて!」
ブラウスがボタンが飛び散り、前が開く。
そしてブラジャーを纏った菜穂の豊満なバストが近藤の前に露わになった。
「止めてじゃないだろ?感じてるくせに、この変態女が!」
罵倒に近いような言葉を浴びせながら、近藤はさらにブラジャーを鷲掴みし、上に大きくずらして菜穂の白く柔らかな乳房を露出させた。
「フッ、大人しい顔してエロい乳してるんだな。こんな身体、小溝だけじゃ持て余すのは当たり前だな。まさに淫乱に相応しい男好きのする身体だ。」
「ぅぅ……酷い事言わないで近藤さん……信頼していたのに……どうしてこんな事……」
菜穂は目に涙を滲ませながら嘆いた。
「信頼?どうしてこんな事に?ハハッ、菜穂ちゃん、これが君が自分で選んできた人生だろ?」
「……ぇ……?」
「天野部長と関係を結んだのも、君が選んだことだ。そして今俺がこうしているのは、その結果だ。恨むなら自分を恨むんだな。」
「そ、そんな……」
そして近藤は再び鋭い目つきで菜穂の顔を見ながら、こう呟いた。
「被害者ぶるなよ。小溝なんかと……小溝なんかと結婚するからこんな事になったんだ。小溝なんかを選んだ君が悪いんだからな。」