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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 水曜日・回想 〜-3

 椅子に腰かけ、足を広げ、手を後頭部に組む。 口は半開き、だらしなく舌を垂らす姿勢を意図的につくる。 気持ちを引き締めつつ、だらしない恰好を作らなければならない皮肉。 それが2号教官の意図だとすれば、私達はバカげていると承知の上で、従う以外に選択肢はない。

 次々に入室するクラスメイトたち。 これから待ち受けるであろう理不尽さを肌で感じてか、登校服の紐で絞られた肉体は、誰もがポツポツと鳥肌になっている。 そしてそれは私自身も例外とはゆかないのだ。 私たちは登校服を脱いで裸体を晒す。 つい最近まで衣服で隠れていた胸の先の小さい突起も、股間に根づいた臓器の片鱗も、すっかり剥きだしが板についてきて、もはや有難味は微塵もない。

 キーン、がらり、コーン、カーン、コーン。
 
 カツカツカツ。

 チャイムが鳴ると同時に、ベージュのコート姿の2号教官が、ヒールをリノリウム製の床に響かせてやってきた。 教卓の前に立ち、小脇に抱えた長細い箱を床におくと、刺すような視線が私とぶつかる。

「起立! 礼!」

 反射的に私はお腹の底から大声をだした。 挨拶は私、22番が委員長として欠かしてはいけない大切な役目だ。

「「ご指導よろしくお願いします!!」」

 4拍おいて、背筋をピンと伸ばしたまま深々とした正礼を。 クラス全体の声が揃って、顔をあげるタイミングもぴったりだ。 やり直しなしに、すかさず教官の『点呼』の合図。 今度はいつもの第3姿勢。 即座にがに股をつくり、股間を前から丸見えに広げる。 いつでも自分の番号をいえるように息を吸い、教室の先頭から『1!』『2!』『3!』と矢継ぎ早に続く中で、『22!』と大きく叫んだ。 さらに『23!』『24!』、そして『35!』と一周する。 全力で急いだが、気をつけから第3姿勢に移行した時間だけ、最速に比べると間延びは否めない――と思ったら案の定、教官から『やり直し。 点呼』の号令だ。 みんなも予想していたようで、二度目の点呼はこれまでにない速さで駆け抜けた。 35人。 全員揃って新しい朝の始まりだ。 

「さっそく講義に入りたいと思いますが、その前に、まずは自分で絶頂して恥をかきなさい。 制限時間は3分。 マスターベーションのスタイルは、机の上で第5姿勢の上、クリトリスで達すること。 それでは位置について、用意」

「「ハイ! インチツの奥で理解します!」」

 机の上に登った上で、第5姿勢、即ちまんぐり返しの体勢をとれという。 以前なら戸惑ったであろう指示にも、昨日の排泄地獄を経た私達は戸惑いはしない。 てきぱきと机に尻をつけ、片手は足首を握って上半身を起こし、顔、乳首、会陰が一目で見渡せるよう身体を捩る。

「はじめ」

「ハイ! オナる満足を与えていただき、有難うございます!」
「ハイ! マンズリさせていただきます!」
「ハイ! 私の淫らで恥ずかしく臭いチツマンコをお笑いください!」

 名々が股座に指を這わせ、

「「クリクリ、すこすこ、クリすこすこ! クリクリ、すこすこ、クリすこすこ! クリクリ、すこすこ、クリすこすこ……」」

 無様な掛け声を合わせ、片手で器用にクリトリスを剥き、上下に激しくシコシコしごく。 じきに彼方此方で『絶頂許可願います』の懇願が響くことだろう。

「あふっ、んっ、んっ、んぅっ!」「っく、ん、あん……!」「ふっ、いっ、んっ、んんっ」

「あと2分30秒」

 息遣いを荒げる私たちを見下ろす教官の瞳には、昨日同様、何の感情も伺えなかった。


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