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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 火曜日・終幕 〜-2

 壁からせり出してくるヒト洗浄装置。 大きめの犬小屋のような造りで、中にはブラシが天井、壁から伸びている。 洗浄液を噴射する穴も四方八方にあいていて、装置が移動しながら内にある物体を洗う仕組みだ。 かつて旧世紀・昭和のガソリンスタンドに存在した、いわゆる自動洗車装置をイメージすればいい。 たくさんのブラシ達が回転しながら皮膚を磨き、髪や股間に巻きつきながら、痛いくらい激しく、その代わり一片の汚れも許さない徹底ぶりで、10代の肌を磨いてくれるというわけだ。

 てっきりホースから出した水で身体を洗うと思っていた生徒たちは、この時点で学園の厳しさを再認識していることだろう。 丁寧に洗ってもらえるような、そんな人道的な立場に無縁なのが、学園の生徒たちといえる。

 何が起きるか知っておかないと、パニックが起きないとも限らない。 生徒の前に立ち、大きな声で説明した。 即ち、ホースから大量の液体が口に注ぎ込まれること。 特殊な洗浄薬で、排泄物に含まれる繊維質と反応し、気泡を出しながら液状化すること。 液状化したものは胃に流れ、通常は胃の蠕動運動で腸に送られるが、この洗浄薬は滑らかに移動し、一気に小腸まで流れること。 小腸を刺激して分節運動を連続で起こし、そのまま大腸を経て、肛門から排泄されること。 
 理解したのかしないのか、生徒たちからリアクションは返ってこなかった。 それはそのはずで、抵抗しようにも手足は拘束されており、反論しようにも口はとっくに塞がっている。

 要するに身体の外側は機械によって容赦なく磨かれ、身体の内側は特殊な洗浄薬が口から肛門まで一気に流れて汚れを落とす。 生徒は痛みに耐えながら、ホースから与えられる洗浄薬を全力で飲みこみ続ければいい――文字にすれば簡単でも、実際に気道を確保しながら飲み干し続けるのは相当に苦痛な作業だ。 人が1日に呑む飲料は5リットル程度とされているが、ホースからは数分の間に20リットル近い洗浄液が放たれる。 勝手に肛門まで流れてくれるわけではない。 身体の胃や腸を無理矢理刺激して、本来の仕組みを捻じ曲げた上で流れてゆくのだ。 意図的に呑み込む困難さもさることながら、違和感に全身が奏でる悲鳴も相当なものだ。 しかも体中を絞まったブラシで撫でられながらの嚥下である。

 それでも上には上がある。 30番が今朝方保健室で受けた洗浄は、肛門から口に向けて、下から上に液体を注入するものだった。 それに比べれば遥かに楽チンだ。

 生徒の苦痛に思いを巡らせてもしょうがない。 洗わなければならないものは、洗うだけだ。 私はホースと洗浄装置のスイッチを同時に入れた。 途端に液体がホースを充たす。 ある生徒は目を見開いて迫りくる液体と対峙し、またある生徒は全てから逃げるように目を瞑(つむ)る。 

 口に最初の液体が入るとほぼ同時に、洗浄装置が生徒たちを呑み込んだ。 
 シャシャシャシャシャー……
 ここちよい繊維が擦れる音が、35か所でリズムを刻む。 そのうち装置の末端から、勢いよく透明な液体が噴出を始めた。 洗浄液の第1陣が口からゴールに到達し、生徒の肛門括約筋が洗浄液の放物線を描いたのだ。 ここからは生徒の肛門は開きっぱなしになり、断続的に液体がほとばしるようになる。 泣いても笑っても、噎せても吐いても、どうしようもない。 洗浄液は気道の下方を通るので肺には入らず、吐こうとしてもホースの勢いに押され、吐いた傍から押し戻される。 呑むのを止めようとしても、僅かな隙間を見つけて流れる洗浄液は止められない。 洗浄装置にセットされた時点で、生徒は多かれ少なかれ苦痛に耐えてやり過ごすしかないのだ。 事故を起こして窒息することもできない生徒たち。 この装置と洗浄液は、科学の進歩が必ずしも万民を幸福にするわけではないことを、陰に陽に教えてくれる。 どれだけ汚物に穢されようと、この洗浄装置と試薬により、少なくとも健康面では、完全な健康体まで戻してくれる。 それはつまり、少女たちが明日に連続して同様のカリキュラムを受けたとしても、身体は耐えてしまうことを意味するわけだ。 学園では最後まで肉体はケアされる。 それでは精神はというと……。


 ……。


 こうして火曜日に設定した、スカトロジーのカリキュラムも終幕を迎えた。

 洗浄後は、誰一人としてまともに立つことは出来なかった。 それでも這いつくばる生徒たちをパンチングゴムを使って起きあがらせ、無理矢理号令をかけ、とにかく7限終了後に教室まで移動させた。 今週は私の裁量で自由にタスクを設定できるため、特別に掃除は無しとした。 これ以上の校内作業は不可能だと判断せざるをえない、生徒達の消耗ぶりだった。

 放課後30分の休憩を挟んで下校するよう指示し、私は教室を後にした。 帰寮の時間までに無事全員辿り着けたかどうか、F棟の後片付けが一段落してから史性寮の9号教官に確認するとしよう。 教室以外を利用する欠点は、後片付けが面倒なことだ。



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