投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『Twins&Lovers』
【学園物 官能小説】

『Twins&Lovers』の最初へ 『Twins&Lovers』 17 『Twins&Lovers』 19 『Twins&Lovers』の最後へ

『Twins&Lovers』-18

「まだ二分もたってない……ちゃんと我慢するまで、トイレに行ってはダメだ!」
「そ、そんな………うぅ……そんなに、無理……」
 リカは絶え絶えな息の下、兄に言う。
「それじゃ、ここで、俺の目の前でブリブリやっちゃうか?」
「う…いや……わかった……我慢、する……う、うぅ……」
 リカは、悪夢のような十分と対決することを選んだ。それが、悲劇を生むことになると知らずに。………』



「はぁ、あ、あく……ん、んぅ……」
 ふたみは、一心不乱に右手を動かす。膣の中に指を入れるのは恐いから、ひたすら外陰唇をこすりたてる。とろとろと溢れる愛蜜が、ショーツをしとどに濡らしていた。



『……

「だって、裸のまま屋敷をうろうろするわけにいかないだろう?」
 シュウジは、リカに服を着せ、よろめく妹を何とか立たせた。
 リカは青い顔のまま、下腹を両手で抑えている。ぐるぐると鳴る腹は、十分という時間を経て一層の激しさを増していた。
「はっ、はぁっ、はっ、はぁっ」
 こみあげる便意を必死にこらえ、虫の息のリカ。何かの拍子に、腹の中のものをすべて漏らしてしまいそうだ。
 シュウジは、そんなリカの頭をそっと撫でた。
「よく、頑張ったなリカ。さ、トイレに行こう。……我慢できるよな?」
 リカは、こくりと頷く。そして従兄妹は仲良く寄り添って、屋敷の中を移動し始めた。
「あ、んぐ……はぁ、はぁ……ひ、ひっ……」
 ぐる、ぐりゅる……リカの腸鳴りは、寸暇なくシュウジの耳に入ってくる。何度も足をとめ、襲いかかる便意に抗うように身震いするリカ。
(少し……)
やり過ぎたかなと、シュウジは反省した。
「もうすぐだぞ、リカ、頑張れ」
 青い顔のままリカは頷くと、よろめきつつも何とかトイレを目指す。
ぐる、ぐる、ぐる……一歩を踏み出すたびに鳴る腹。蠢く腸内の排泄物。そして、不浄の穴を襲う濁流。全ての苦しみは、自らが腹の中で熟成させていたものが発している。
 唇をかみ締めて、一歩を丁寧に歩むリカ。もう、何かきっかけさえあれば、漏らしてしまう。
(まだ…まだ…)
 リカの精神は、弾け飛びそうな菊門に集中していた。
 しかし、不幸なことに、それが、足元のわずかな段差を見落とす原因になってしまった。
 つま先がその段差にかかり、リカは思わず体制を崩した。
「あっ!」
 そのためにリカの集中力が、乱れる。
 そして、その隙を突くように……

 ごる、ごるごるごるごるごる、ぎゅりゅりゅりゅりゅりゅ――――……。

「―――――っ!」
便意がリカに全弾開放の集中砲火を浴びせてきた。
「ア、アッ、ダメッ!」
 ばっ、ばぷぅっ!―――――シュウジの耳にも聞こえた破裂音。それは、絶望を知らせる号砲なのか。
 シュウジは、従妹の顔を覗き込んだ。小刻みに震えるその顔は、従兄に必死の救いを求めている。
「で、出ちゃったのか?」
 その問いに、リカは弱々しく首を振った。どうやら、寸前で中身の逆流を押しとどめたようだ。


『Twins&Lovers』の最初へ 『Twins&Lovers』 17 『Twins&Lovers』 19 『Twins&Lovers』の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前