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優等生は落ちこぼれ〜学校では教えてくれないこと〜
【痴漢/痴女 官能小説】

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小手調べ-1



「―――!!」

思わず顔を上げると、野田の顔が至近距離にあった。

「――ね。今朝、俺のチ○コ押し付けられて、その気になっちゃったんでしょ。」

掴んでいた手首を離すと、そのまま奈緒子の顎先をつまみ、上を向けた。
180センチ近い身長の野田の顔を見上げた状態で固定される。

「・・・っ」

視線を逸らす。
顔が熱くなっていくのがわかる。

「どうしたいって、思った?」

野田の質問に奈緒子はこぼす。

「どうしたいって・・」

そんなこと、わからない。
いままで異性に無関心だった奈緒子が、どうこうしたいなんて思えるわけがなかった。
――――知識が、まったく無いのだから。


「んッ」

顎先から、指が滑り降りた。
顎、喉元を通り、胸元で止まる。

「俺はね・・触ってみたいなと思ったよ・・こんなふうに。」

つつつ・・と右胸の外周を撫でた。

「やぁ・・っ」

耳元にかかる野田の吐息と声が、奈緒子の背筋をゾクリとさせた。

「触ったら、どんな感じなのかな、とか。どういう反応するかな、とか。樋口も―――触ってみたいと思った?」

外周を撫でる指が、少しずつ中央に向けて円を描く。
くすぐったいような、なにか違うような―――ぞわり、とする感覚が胸に集まる。

「おもわ・・ない」

ぎゅっと目をつぶって、謎の感覚と闘う奈緒子。
――触る触らない以前の問題だ。

「そう?じゃぁ・・エッチな気分じゃぁなかった?」

胸を撫でていた手で首筋まで撫で上げると、右の頬にかかっていた髪を耳にかけ、掌全体で頬に触れた。

やや潤んだ瞳の奈緒子は野田を見上げた。

「わ・・かんない。ただ、凄くドキドキして、恥ずかしくて・・・」

(――――わかんない?そりゃ、どういうこった)

そんなとき、電車が止まった。
乗り降りする人の群れ。
野田の腕と座席側の壁との間に捕らわれた奈緒子はただただおとなしくしているほかなかった。


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