投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

年上の男
【女性向け 官能小説】

年上の男の最初へ 年上の男 9 年上の男 11 年上の男の最後へ

10.-1

 食事を終え、自分の部屋に入り荷物の整理をしていると、スマホが鳴った。
「もしもし。智樹?」
「お疲れ様—、どーだった?プレゼン、無事終わった?」
「うん、大丈夫。なんとかうまくいったみたい。」
「よかったねー。最近頑張ってたもんね、志織。」
「うん…。」
「コンコン」
「今日はゆっくり休んで。」
「コンコン」
「あっ…。うん、ありがと。うん、お土産買って帰るね、うん、お休み…。」
スマホの通話を終え、ドアを開ける。
「次長…。」
「一人で飲むのもなんだし、一緒に飲まないか。」
「はい…どうぞ…。」
ビールの缶を手に廊下に立っている次長を、部屋に入れる。
ソファの横に腰掛け、ビールの缶を受け取り口を付ける。よく冷えたビールが喉に心地いい。
「タバコ、吸っていい?…」
「え?…はい…。」
手をつかまれ、大きく開いた次長の両脚の間のカーペットの上に座らされる。カーペットに両膝をついたまま、ソファの上の次長を見上げる。次長はいまどんな気持ちで私を見ているんだろう。出張先のホテルで服を着たままカーペットの上にひざまずいている私を。次長は私に何か言ってくれる代わりに、ベルトを外しジッパーを下ろす。私の前に次長のペニスが差し出される。次長が私の頭に手を置く。頭を撫でられながら、私は動かない。合図を待つ飼い犬の気分で。次長に頭を引き寄せられ、目を伏せたまま唇を開く。次長は私の頭を揺すりながらタバコに火を付ける。唇に触れたペニスの熱さと背徳感が胸を焦がす。誰にも知られてはいけない関係。誰にも知られてはいけない行為。次長に頭を揺すられながら、口の中に唾液が溢れてくる。考えれば考えるほど、胸が苦しくなってくる。
「んっ…んぅっ…。」
口の中で怒張したペニスの先が奥に当たると、口から声が漏れてしまう。
「たっぷり唾液を塗りつけて。」
「そうそう、亀頭の裏側を舌に擦りつけるみたいに。」
「上手上手。舌先をとがらせて尿道に入れてごらん。」
「自分が男の足下に跪いて、ペニスをしゃぶる姿を頭の中で想像しながら。」
「同じ刺激を繰り返さないで、強弱をつけて。」
「時々目を上げて、相手の表情を確かめる。」
「うん、いいね。才能あるよ。」
頭を撫でられ褒められながら、口での愛し方を教えてもらう。
「こうやってしゃぶらされるの、ほんとは好きなんだろ?」
(そうかも知れない…そうなのかも…私…)
「いつでもどこでも、こうしてしゃぶってくれる?」
(…いつでも、どこでも…)
目を伏せて頭を揺すられ続けながら、首を小さく縦に動かす。
(…嫌じゃない…次長が私の口を使うこと…)
「人の話をちゃんと聞くところと愛おしそうにしゃぶるところ、美徳だな、志織の。」
褒められながら、ペニスに舌を這わせる。
(愛おしい…たしかに、そうなのかも…こうしていると、口の中のものが愛おしく、大切なものであると思うようになるのかも…)
タバコを灰皿にもみ消した次長の指が、シャツとブラのカップ越しに胸の膨らみを押しつぶし、乳首をまさぐる。
「あっ…んんっ…。」
服の上から乳首をつままれると、背筋に熱い電流が流れ、頭が痺れてくる。身体をよじっても、次長の手から逃げられない。
「ベッドの上で、四つん這いになって。」
よろよろと立ち上がり、言われるままにベッドの上に上がる。頭を枕に埋め、腰を高く掲げる。
「似合うね、恥ずかしい格好が。」
シャツと、ズボンの次長。シャツと、タイトスカートの私。ビジネスのための服装のまま、恥ずかしい格好をしている私。枕に埋めた顔を、小さく左右に振る。何もはいていない太ももの内側を、次長の指でなぞられる。それだけで、私の身体は小さく震える。
「んっ…。」
次長の指が、スカートの中でパンティの膨らみを押しつぶす。私の口からくぐもったような声が漏れる。腰を高く掲げたまま、お尻を差し出すような格好で、次長の指に身体をまさぐられている。まるで、私が自ら望んでいるみたいな。あり得ない関係。あり得ない格好。あり得ない行為。
「パンティの上からでも、濡れてるのが分かるよ…ここ…。」
(いや…。)
「しゃぶらされただけで、濡れるの?」
声に出せずに、枕の上で頭を振る。強く、弱く、執拗に。パンティの薄い布地越しに指で陰唇を摘ままれる。
「んんっ…。」
めり込んだ指が、私の身体に細かな振動を伝えている。次長は、どんな顔で私の身体を弄んでいるのだろう。私のどこを見てるんだろう。スカートが、腰までめくり上げられる。カチャカチャと、ベルトを外す音。パンティを横にずらされる。ペニスの先で、陰唇をめくられる。私の体液が、次長のペニスを濡らす。
「入れるよ。」
(…いれて…いれ…て…)
私はお尻を差し出したまま、じっと待っている。
「うっ…うぅっう…。」
硬いペニスが私の身体を押し広げる。
「んんんっ…。」
先端で膣口を浅く何度も抉られると、もどかしいような切ないような、不思議な感情がこみ上げる。
(…いれて…)
「ああっ…。」


年上の男の最初へ 年上の男 9 年上の男 11 年上の男の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前