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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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変化-8

「だぁーいじょーぶだよー。」
「お前ぇ!こんな時にふざけんなよっ!」

あの後ケータイを目にし、真っ先に蓮に電話をして、飛んで来てくれた。しかしコイツの
喋り方にムッと来てしまった、彼はこういう奴だって小さい頃から分かってるのに。

「しかし驚いたよ、まさか僕を頼って連絡をしてくれるだ何て。」

そう、今までだったらこういう時、他人に頼ったり何てしないのだが…。でも、お蔭で
少しは心が落ち着いた、一人じゃないから。

「警察が今、全力で探してるから。」
「父さん、父さんっ!無事…だよなっ!」

あんな飲んだくれで、母さんを亡くしてから仕事も辞め、家庭を顧みないような駄目人間でも、俺にとっては…。

「嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だぁ!俺を、俺を一人にしないで、独りぼっちにしないでぇ!」
「……。」

容赦なく重く圧し掛かる不安に、俺は爆発をしないではいられなかった。

「怖い、うっうう。」
「…はぁ、どうして君ばかり。」

彼の手が俺の肩を支え、目の前には蓮が淹れてくれた温かいお茶が…。

「ほーらぁ、お茶でも飲みなよ!」
「……。」

震えた手で、両手で一気に飲み干す。

「ふぅ…。」
「どう?落ち着いたかい?」
「あぁ。……ありがとな、わざわざ。」
「ううん、こっちこそ電話してくれてありがとう。」

いつも傍に居てくれる空気のような存在、ほんとありがたいな。

「……スーパーで、会ったんだ…彼女柊さんと。」
「あぁー、彼女も忙しいみたいだからね、今夜もお爺さんと少し遠くまで一緒商品の仕入れを手伝いに行くとかで。」
「言われたんだ、「頑張ってるね、一人で悩まないで」って。」
「……。」
「何だか少し、心の負担が下りたよ。」
「それは良かった。」

気がつけば最近、彼女の事ばかり考えるな…。

「なぁ蓮、柊さんって…。」

ピンポーン

「!!」

扉の向こうからインターホンが鳴り、反射的に素早く扉へ駆け寄る俺ら。すると、予想
通り、警官服に身を包んだ二人組が現れて。

「佐伯さんの、息子さんだね?」
「は、はいっ!あ、あのっ!」
「落ち着いて聞いてくれ、彼は…。」



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