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WHAT CONNECTED US?
【ロリ 官能小説】

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朝の通学路で-1

アミーナは、出かける前に済ましてくるのを忘れた尿意に耐えながら、学校に着くまでなら何とかなると思い、小股に早足で歩いていた。竹藪の一本道である。まだ朝の六時過ぎだったから、ほかには誰もいない。そもそも、昼でもこの細道を通る人は、恐らく一人もいない日があるだろう。アミーナは学校へ行くのに毎朝ここを通る習慣だった。晴れた秋空が今日はとても高く澄んでいた。
その空も見ずに俯いて歩いていた顔を上げると、道の先に男とバイクとが倒れているのを認めた。走って男の所に寄ってみた。バイクが滑って転んだらしく、舗装していない道がタイヤで抉られていた。バイクは、ピザ屋でよく見るのと丁度反対の、車輪が前に二つ付いているものだった。変わったバイクだとアミーナは思ったが、それは一瞬のことで、呻いている男の様子に子供のアミーナはたじろいだ。男は三十歳くらいだろうか。担任と比べてのいいかげんな判断だった。幸い、男に怪我はなさそうだった。だが、男に起こったことをすぐ悟って、何をしたものかアミーナは当惑した。
男は青い顔をして眉間に皺を寄せていた。体格がよく、顔もアミーナの好きなタイプだと言えた。少し茶色に髪を染め、無精髭を生やしていた。そして苦しそうに両手を脚の間に入れて、そこを押さえていた。こういう場面をときどきは、通っている空手道場で見たことがあったとは言え、関わったことはアミーナにはなかった。見たところ、打ち方は随分と酷いようだ。
「大丈夫ですか」
言ってみて、大丈夫である筈がないとアミーナは自分の言葉を愚かしく思った。男は歯を食いしばったまま、返事もできないでいる。アミーナは見よう見まねで、道場で大人がしていたように、男の腰を後ろから叩いてみた。何のためにそうするのかは分からない。特に効果もなさそうだった。アミーナは、見て確かめなければと思った。
ズボンのチャックに手をかけたとき、緊張で溜息が出た。息を止めてしまってから体がするいつもの反応だった。下ろしてみると、男は毛深くないたちで、痛めた部分全体が露わになった。生まれて初めて目にするものをアミーナは掬うようにして掌に納めた。それはひやりと重く、柔らかかった。何やら頭のようなものまで付いている。深い海にはこんな生き物が泳いでいそうであった。
男の下着の裏が、白いものでどろりと濡れていた。潰れてしまったのかもしれないと咄嗟に思ったアミーナは、指先で確かめてみた。本当にそんな物があるのかアミーナは知らなかったが、固茹でされた鶉の卵のような物が確かに二つ入っていた。アミーナは特別に注意して、様子を探っていった。根元には筋が何本かあった。体に繋がる筋らしい。何ともないと判断したアミーナはハンカチを出して男の白いものを拭き取った。これがここから出たのには違いない。中にはこういう液が溜まっていて、それが押し出されたのだろうと、女の子供のアミーナは考えた。
どのように、どのくらい痛いものか全く分からない。仕方がないのでアミーナは、一つずつ掌で温めてやることにした。男は先からの痛みで気を失ったか、アミーナの体温に痛みが引いて体が弛んだのか、寝息を立てはじめた。そこでふと、自分の尿意が我慢できないところまで来ているのにアミーナは気が付いた。いまここで脱いですれば、勢いよく飛んで前の男に掛かってしまうだろうし、まだ手を離すわけにも行かないように思われて、しゃがんだ姿勢から少し腰を浮かしてアミーナはそのまますることにした。力を抜いた途端、じわりと染み出てくるのでなく、横から幾本もの流れとなって噴き出した。スカートまで濡れた感覚があった。
済ませてしまうとさすがに気持ち悪く、片手を男から離して脱ぎ捨てた。少し粘ついて透明な糸を引いたのをアミーナは不思議に思った。
いきなり男のポケットで電話の音が鳴った。アミーナは驚いて急に手を離したが、そのはずみで、男は意識を取り戻しそうであった。アミーナは、男が音で起きないよう、自分の上着に電話をくるんでみた。電話の音が鳴り止むのを待つあいだ、男の、しなだれた頭のあるほうが硬く大きく反り返っていった。本能的な反射のごとく手を伸ばし、握りしめた感覚から、それが腫れでも病的なものでもないと判断したアミーナは、電話で救急車を呼ぶ考えを取消した。そして、自分の下着も裸の男もそのままに、走って学校へ向かっていった。
その日いちにち、アミーナは上の空だった。帰りにあの道は通らないが、あしたの朝また会ったらどうしようと悩んだ。学校ですぐ体操服に着替えた時から、あのハンカチをアミーナは自分のところに当てていた。こうすることで、男の体が良くなるような気がしたし、また、充実した喜びが、当てている部分から心に昇るようだった。思春期に入ろうとするアミーナの、新しい命の芽吹きであったろうか。
再び男に会うのは怖かった。だが、あした、道に自分の下着だけが落ちているのを見るのは、とても悲しいだろうと思った。


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