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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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リリア語り(9)-1

「はん‥‥」
 わたしは、おっぱいからの感覚に、軽く喘ぎました。ルリア姉さまが、わたしを膝の上に乗せ、背後から軽めの愛撫をしていたのでございます。わたしたち姉妹はソファの上で、長いこと語り合っておりました。
「あの‥‥おまえたちの拘束ブラは、きついのか? かなり‥‥」
 お姉さまは心配そうなお声で、わたしにお尋ねになりました。
「はい‥‥」
 わたしは、苦笑しながらも、お姉さまの優しさを受け取りました。ナディーカさまとルリア姉さまの協議により、このアグラウラにも新たに、お姉さまたちがオイオでお使いになっているような標準式の拘束ブラが導入され、スガーニー式の拘束ブラは希望者以外への強制は禁じられることが決まっていました。
「助かりました。ありがとうございます‥‥」
 それは、わたしの正直な気持ちでしたが、一方の、普段から考えていることも伝えることにいたしました。
「ただ、わたしは、拘束ブラそのものには反対ではありません‥‥。わたしのような人には、必要と思っています」
と。
「わたしたちのおっぱいは、こんなに大きいのですから、少しは縛らないと‥‥」
 これも、わたしの正直な思いでした。お姉さまは、難しい顔をして腕組みしておられましたが、考えておく、ナディーカさまにもお伝えする、と請け負ってくれました。
 それからお姉さまは、あの調教士さまが、わたしやナディーカさま、ジェニファーさまになされたことについて、いくつかお尋ねになりました。まず、あの、わたしたちの乳房を、きっちりと上下二段に分ける縛り方について‥‥。
「‥‥締め付けられるのは苦しかったですけれど、その甲斐はありましたわ。――わたしたちのおっぱいが、あんなにまでいやらしい形になるなんて‥‥! ――わたし、なんだか興奮してしまいました‥‥」
 わたしが正直な感想をお話しすると、お姉さまは少しお悩みになってしまったようなので、わたしは、わたしが素晴らしいと思ったことをお話ししました。
「あの、母乳ミルクを出させるのは、あのお方が教えてくれたので――? 素晴らしいですわ‥‥。わたし、感動いたしました」
「そうだ。わたしも、あれはよいと思っている。あのジャニスも、そう言っている。ドリーは‥‥聞くと照れて答えないが、きっと嬉しがっているに違いない‥‥」
 わたしが、自分も早く出したいもの‥‥と思っていると、お姉さまは、あの、四つん這いで歩かさせる、ということにも聞いてきました。
「自分の姿を見ることはできませんが‥‥。あの姿の女は、可愛いと思います‥‥」
 わたしはまた、率直に感想を述べました。
 それからわたしは、あの調教士さまについて気になった点をいくつか――ナディーカさま、ジェニファーさまへの厳しい責めには――前進室はともかく、バイブ責めには乗り気に見えなかったこと等を指摘いたしました。
「無理攻めはお嫌なのですね。本当にお優しい方‥‥」
「ああ、そうだな。そう思う‥‥」
 お姉さまはそう言いました。そして、くるりとわたしの体をソファの上でまわすと、ご自分に向き直られました。お姉さまもわたしも、パンティのみの姿です。自然、わたしどもの豊かな胸乳は、お互いに触れ合うことになります。しかし、それも気にならないくらい、お姉さまのお顔が大きくアップになっておりました。
「コンジャンクションが終わったいま、あいつは――あの男は、望郷の念を募らせていることだろう‥‥。口にはせずとも、元の世界へ帰りたい気持ちはあるはずだ‥‥」
「はい‥‥」
 わたしは、お姉さまが何を言うのかと思いながら、一方で、触れ合ったおっぱいの感触を楽しんでいました。
「あいつを、この世界に繋ぎ止めるには‥‥。やはり、しっかりした基盤が必要だろう」
「はい‥‥」
「――わたしはまた、おまえのことも考えている‥‥。奴隷状態から解放された後、あのナディーカ姫がスガーニーをどうするつもりなのかはわからないが――。いずれにせよ、その、なんだ、おまえも、身の振り方を考えねばならないだろう‥‥」
「‥‥‥‥」
「コンジャンクション以後、わたしは考えてきた‥‥。あいつを引き止め、かつ愛する妹のお前を幸せにしてやれる方法を。――答は、ひとつだ」
「――――」
 わたしが黙っていると、お姉さまは、不承不承な様子でお続けになりました。
「愛するおまえとあいつが結ばれるのは、わたしにとっても嬉しく、かつ、われわれ全体のためにもなるだろう‥‥。――わが妹リリアよ、あいつと、結ばれてみてはどうだ?」
 そうおっしゃるお姉さまの目にはしかし、これでいいのかというような、逡巡の色が濃く見えておりました。
 ――しばしの逡巡の後、わたしは口を開きました。
「‥‥せっかくですが、お断りいたします」
 わたしは、きっぱりと言いました。自分で思うよりも、強い口調になっていました。
「リリア――」
 狼狽するお姉さまに、わたしはおもむろに言いました。
「わたしよりも、あの方と結ばれるにふさわしい方が、いらっしゃるではありませんか」
「な‥‥」
「ご自分のお気持ちに、素直になって‥‥」


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