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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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リリア語り(8)-1

「――わたしたちを引き裂いたあの戦争の前から‥‥。わたしは、お姉さまのPCを覗いておりました‥‥」
 ルリア姉さまは、わたしの言わんとするところが、おわかりになったようでした。
「狭い‥‥家だったからな、あそこは。誰でもそうする。気にするな」
 わたしは、お姉さまの優しい心遣いが嬉しく、愛おしい気持ちでいっぱいになり、おっぱいをそのお顔にすりすりしてあげました。――わたしが見ていたのは、お姉さまのPCにおさめられた、様々な時代の、みだらな画像でした。胸乳を突き出すなど、はっとするような挑発的なポーズの裸の少女の画像が多く、全体でかなりの量があったと記憶しています。
「わたしは、あれらの画像を見ることで、心を慰めていた。わたしの知らない世界の、華やかな乙女、愛くるしい笑顔の美少女たちの痴態に、心を躍らせていた。わたしに無い部分だからなのか‥‥胸を、疼かせていた‥‥――いや、疼いていたのは、わたしのこの、大きくていやらしいおっぱいだった‥‥」
 お姉さまは、恥ずかしそうに、しかし逃げることなく、告白されました。
「あいつの――あの調教士“‥‥‥‥”の時代の‥‥あれは――教育機関の制服なのか‥‥。あるいはまた、運動をするための服‥‥上が白で、下がキュッと引き締まった、太腿も露わなパンツのような――あいつに聞いたら『ブルマ』というのだと教えてくれた‥‥。そのブルマを身に纏う、可憐な少女たち‥‥。また、無防備におっぱいを曝け出し、またちらちら見えているのに気がつかぬ、あどけない顔の軽やかな肢体‥‥。たまらなかった。自分のモノにしたかった‥‥。一緒に風呂にはいることを妄想したり‥‥――。‥‥わたしは、オイオでも画像を見ていた。そのうちに、わたしと同じ画像を好んで見ている者がいることに気がついた。完全にではないが、かなりの程度傾向が重なる‥‥。サーチして、主を見つけた――。それが“‥‥‥‥”、あの調教士だった‥‥。だから、わたしは、調教士として召還した。あいつは気づかないかもしれないが、わたしにとって、あいつは同志でもあるのだ」
「わたしたちの調教士さまやナディーカさまに責められることで、わたしは、お姉さまのことを無意識に呼び起こそうとしていたのかもしれません‥‥」
「わたしも、修行生活で(――鏡のお姉さまは、遠い目をされました)‥‥砂を掻き出すことだけが日課のような日々を己に課すことで、おまえを呼び起こそうとしていたのかもしれないな‥‥」
 それからお姉さまは、スガーニーでのわたしのいままでの日々、暮らしぶりについて、お尋ねになりました。
「おまえのそのカラダが人を魅きつけることは、わたしはわかっていた。そのなかには邪な心根を持つ者が出てくることも‥‥」
 そうして、つらかったか、とお聞きになるので、わたしは首を横に振りました。
「わたしたちのおっぱいは、揉まれるためのものですわ‥‥」
「そう、だな‥‥」
「お姉さまも、よかったですわよ。昨日のシャワーでの、あの貫かれて女になっていた表情かお‥‥。わたし、なんだかほっとしました」
「ほっと? なぜ‥‥」
「お姉さまがちゃんとあの人に愛されていることが、わかったからです」
 そこでお姉さまは、急にへどもどされました。
「あ、あ、あ‥‥愛され――? そ、そうなのか‥‥?」
 お姉さまが本当にわかっていないのか、あるいははぐらかそうとしているのかは、わたしにはわかりかねました。
「あの方、ご自分では気がついてらっしゃらないようですけれど、おっぱいの舐め方が、とてもお上手でしたわ。わたしたちの調教士さまや、ナディーカさまより、ずっと‥‥」
「ああ、おまえもそう思ったか‥‥。それは、わたしも感じてきた」
「そのことを、あの方にちゃんとおっしゃいました? お姉さま」
「――‥‥‥‥」
「ただ上手であるだけでなく、舐め方に優しさと愛情が込められていました。あの方にぺろぺろ、ぺろぺろとおっぱいを舐められると、わたし気持ちよくて‥‥」
「それも、わたしも感じたな。――ジャニス、ドリーも、同じことを言っていた」
「あの、おっぱいへのアプローチはくすぐりから入るのも‥‥。心地よいですし、なんだかいじらしい気持ちに、させられます‥‥」
「同じだ‥‥。わたしも、皆も」
 そのお姉さまのお顔を見て、わたしは、思っていることを口にしました。
「あの方に、ずっとここに、いてほしいですわね‥‥。――いえ、このアグラウラ宮、スガーニー‥‥という意味ではなく‥‥」
「ああ‥‥。わたしも、そう思う」
 そうおっしゃるわが姉ルリア・ミアヘレナは、難しそうな、それでいて何がしか期待を秘めているような、複雑な女の表情かおをしておられました。


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