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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 4.-6

「……んっ、く……、森も誘ってやった」
 再び有紗が頭の動きを止めようとしたが、信也は許さなかった。「何か言ってなかったか?」
 何も聞いていない。そういえばアウトレットから帰った日、家に立ち寄らされて書斎で話をしていた。きっとその時に切り出されたのだろう。だが、それから随分経つのに明彦は有紗には何も言って来ていなかった。今日も丸裸でソファに逆さになって背凭れに下半身を高く上げた姿で、ナマでしてと気色悪い声で乞い、有紗が渋々隣に座って生身の男茎を扱いてやると忽ち放出していた。身を逆さにしているから、放出した精液を全て自分の顔に受けていた。
「……あいつはいい。もっと大きな仕事ができるはずだ……。っ、ほら、有紗、もっと舌を使って、大好きなお父さんのおちんちんをイヤラしくしゃぶってくれ」
 無理に奥までねじ込もうとしてきて、危険を察知した有紗は首を振り抗う。叔父の撒く透明の汁は不味くてたまらない。叔父の言うとおりに舌を使ってやればもっと出てきてしまうだろう。
『……ほうらっ、有紗ぁっ……、もう一回欲しいか? ん? 欲しいのか? 言ってみろぉっ』
 突如、興奮した信也の声が割れ気味に聞こえてきた。見上げると叔父が勝ち誇った顔でスマホを掲げていた。あの時のラブホテルの広いベッドの上。手の戒めは解かれているが首輪を付けられたままで、仰向けに寝転がった姿。叔父の太ももを枕にして男茎を横からはみ、唇を這わしていた。シーツの上に寝転がってはいない。体の下に肌を敷いている。瑠依子の上に乗り上がって、画面からは切れているが下半身ではアナルを貫かれているから、有紗の体はずっと上下に揺すられていた。
『……は、あ……、ほ、欲しいっ……。お、おちんちん、も、もう一回挿れて……、あ、熱い、あ、あそこ……、熱いっ。オマンコ……、おかしくなるっ……』
 紛うことなく自分の声だ。あれから何度見せられたことだろう。妹への焦げつく焔を鎮めるために、媚薬による淫楽に溺れた自分の姿を。
『ほらいくぞっ、五回目だっ……。このオマンコは俺だけのものだ、わかったかっ!』
 挿入する度に、馬鹿の一つ覚えのように言う叔父の男茎が、動画の小さな画面でも分かるほど濡れ塗れてヒクついている花唇に埋められていった瞬間、自分は嬌声を上げて絶頂に達していた。その声を聞きながら、眉を歪めて唇を締め幹に舌を這わせる。案の定先端から濁った汁が不快な味覚を広げてきた。
「んっ……、くぅ……。そうだ……。……も、森もなかなかの経歴を持ってるが、ここから先は学歴だけじゃない。……手土産を用意させる……。根はマジメなやつだから、会社を裏切るのに腰が引けだろうが……、くくっ、……準備をさせるために『褒美』を授けてやろうと思ってる。……くっ、おおっ!」
 額を押されて口から抜き取られた。そのまま動くことを禁止するように前髪を抑えられ、目の前で幹が激しく扱かれる。
「目を逸らすなっ……。お父さんのおちんちんを見ろっ……、だ、出すぞ……、顔に……、ああ、お、お姉ちゃんのキレイなキレイな顔に、僕のザーメン出しちゃうよぉ……!」
 興奮にいきり立っても、一階には聞こえないように必死で声を押し殺し、逃れられない有紗の鼻梁に向かってピュッ、ピュッと毒汁を放ってきた。有紗も、明彦も、世の中が自分の思い通りに動かせることへの驕慢が滲んだ汁は、肌に触れるや、そこから膿れ落ちそうなほど熱く、悍ましかった。
「――結婚するんだ、わたし。だから会社やめるの」
 有紗は駅までの歩道を直樹の二の腕を胸乳に引き寄せて歩み、静かに言った。当然直樹は足を止めた。




 我慢ができなかった。有紗はもう一往復、ディルドをしゃぶって涎を纏わせた。唇から糸を引いて離した張型を脚の間に両手で差し入れる。
(ンッ……)
 触れた瞬間、自分でもたじろいでしまうほどショーツは前後まで深く濡れていた。クロッチに指を引っ掛けて開くと、ディルドを侵入口に押し当てて中へねじ込んでいく。
(くうっ……! ふうっ……!)
 さすがに大きい。体が思い切り広げられて、思わず顔のすぐ傍に電話があるのに声が出そうになった。息を止めて挿れたばかりの峻烈さが治まっていくまで待とうとしたが、その間もグイッ、グイッ、と足の裏をシーツについた下腹部をひとりでに前に押し出してしまった。
「……だめ、……なんだ」
 愛美の哀しげな声が聞こえてくる。直樹は謝ることしかできない。衣擦れが聞こえて、愛美の強い口調が届いた。「直くん、こっち見て」
 どうやら妹は直樹の前に肌身を晒して見せた。直樹の吐息は聞こえない。有紗は奥まで差し入れてもまだ余りのあるディルドの柄を逆手に握ると、声が出てしまわないギリギリの速度で動かし始めた。蜜に塗れた襞が擦れて、みっちりと秘門を広げたディルドが引かれるのと一緒に溢れてくる。シーツの上に漏らしてしまっているかもしれない。妹の寝床を汚すわけにはいかないのに、手を止めることができなかった。
(何か言って、直樹)


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