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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 4.-2

「ンッ……」
 その時の直樹の上気した貌を思い出し、眉と鼻筋に触れるディルドの幹に熱い体温の記憶を補うと、有紗は我慢できなくなって片手を脚の間に差し入れた。直樹? ほら、見たい? そう言って冷やかすと、彼はムキになる。意地悪をし続けたら、いつか仕返しに襲い掛かってくれないかな。こうやって……。有紗は仰向けのまま膝を立てて開き、小さなショーツヘ指を押し当てると同時に、角度を変えたディルドの先端を含んだ。思った通り大きく、顎をかなり開かなければ口内に押し込むことはできなかったが、命の無い虚像であるのに、歯を立てないように注意を払って、頬を窄め、先端を舌で擽った。ディルドが口内を擦る度に、クロッチが熱い果汁を含んでくる。
「うんっ、あっ……!」
 下着越しにクリトリスを弾くと、自分でも驚くほど腰が痙攣してジュッと迸った。指遊びを一度始めてしまってはやめることができなかった。布越しでも分かるほど膨れた突起を爪で傷つけぬよう注意して擦り続けてしまう。自分の部屋で、布団にもぐり込んで弄る時とは快楽も解放感も段違いだった。
(もっと……)
 苦しむとは容易に予測できても、ディルドを更に奥までねじ込んだ。ムッと呻き声を漏らしつつ、仰向けに横たわっているから頭が揺すり難い自分に焦れて、直樹が自ら腰を振って強引に口内に押し込んでくるのを想定し、突き立てた柄のほうを己に向かって動かした。
(……いっつも、私がイジメちゃうからなぁ……。直樹がキレたらスゴそう……、こうやって……)
 息苦しさに目尻に涙が浮かぶ。有紗のほうが直樹の上に跨って、シックスナインで愛しみ合ったとき、欲情のあまり自ら喉元まで男茎を呑んだことがある。当然嘔吐中枢を刺激された。喉奥の柔らかみに先端が触れるのが気持ち良かったのか、直樹が呻いて透明の粘液を飛ばし、危うく気管に入るところだった。
 そんなに気持ちよかったのなら、こうやって無理矢理押し込んで、快楽を貪ってくれればいいのに。逆上した直樹が、苦悶歪んだ自分に興奮する顔が見てみたい。
 妹の、――羨ましくも今、直樹を手にしている愛美のベッドに卑猥な下着姿で横たわり、己の匙加減一つなのに、喉まで男の象形を突っ込んでは咽せ、そのくせ面積の小さなクロッチでは、もうこれ以上含めない程に蜜を垂れ溢している。彼はフルートで肩をトントンと叩く気怠い仕草で、相変わらず侮蔑の仄笑みで鑑賞していた。
 ……いつまで見てんの? 楽しい?
 いや、よく見てみると彼の顔は淫らな自慰を見せられて昂奮しているという様子ではなかった。
 楽しいね、愚劣すぎて。いつまでやってんだ? 気持ちいのか?
「……きもちい、……っ」
 有紗はディルドを頬張ったまま声に出した。だが音韻は「きもひい」と聞こえた。もっと声を出したいが、まだ直樹が憧れてくれている自分が、無様な喘ぎを上げるわけにはいかない。これを隠すBGMが欲しい。
 この前はよく聴こえなかったんだ。改めて聴かせて?
 ――「誰か一人、葬ってやる」って言われたら誰にする? 一人だけだぜ?
 彼は有紗のリクエストに応えない代わりに、そんなことを問うてきた。息苦しさで朦朧となる中、雛先を淫らな指遣いでイジると、快楽が体じゅうへ蔓るのが早い。




 都内から離れた街のショッピングモールにある映画館に来ていた。英会話の日だったが、直樹には体調不良を訴えてもらった。あのヘロクボさんが「わりといい」と言っていた、都内ではとっくに終わっている恋愛映画の再映、この日の最終上映だった。
 映画が終わった。最初のグダグダ感から、これは途中で寝てしまうなと思っていたが、結局眠ることなく最後まで見た。内容に眠りを妨げられた。
 主人公の男子高校生コウタ君はバレーボールでインターハイを目指す爽やかな少年だった。同級生、後輩、他校の生徒にまでキャーキャー言われているモテモテぶり。それもそうだろう、ティーン・アイドルグループの子が演ずるのだから。一方、もう一人の主人公である女の子、マユミはマンガ好きで、学校ではイマドキの女子高生といったクラスメイトたちから浮いている、というより、空気のように孤立している。唯一同じ趣味を持つ親友のカナちゃんと、学校終わりに図書室やファーストフード店、お互いの家で、同人誌制作に打ち込んでいた。こちらには無理があった。メガネにおさげ髪で何とか地味さを強調しているようだが、将来を嘱望される若手女優が演じるマユミは明らかにクラスの誰よりも目立って華やかで、可愛らしさを隠せていない。
 人気者のコウタ君と地味子のマユミが惹かれ合っていく。雨に打たれたのを拭おうと、メガネを取り、おさげを解いた時の顔立ちにコウタ君が息を呑む。メガネをして髪を結んでいたとて、可愛いかどうかくらいわかるだろうに。やがて親友のカナちゃんもコウタ君のことがずっと好きだと分かり、コウタ君と惹かれ合いながら、カナちゃんのことを思って苦しむマユミ。


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