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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 3.-35

 そう言われて、自分でも気づいていなかった自卑の逃がし先を得た瑠依子は、目を輝かせて肘掛けに足の裏を付き、背もたれに掴まって有紗の上躰に乗り上がってくる。
「やっ……、来ないでっ!」
 信也も椅子の上に乗ってきて、三人分の重量に椅子が軋んだ。いつ倒壊してもおかしくない危険な状況で、二人で息を合わせて挿れっぱなしの接合部が顔に向かって近づけられてくる。「いやあっ……!!」
 顔を背けたが、パンッ、と椅子の上で信也が打突すると、瑠依子が蜜壺から飛ばした飛沫が顔に降り注いできた。
「ああっ……、あ、有紗ちゃん、み、見える? き、きもちいいよぉ、オチンポぉ……」
「ん? 気持いいかっ? 瑠依子っ……!」
 椅子がギシギシと音を立てる。怖くなった有紗が一度だけ薄目を開くと、ほんの三十センチ、いや二十センチほどの距離で、男茎が花唇を貫き、幹に蜜を流し、ぶら下がる陰嚢から垂らして律動を繰り返している光景が映った。顔を背けたかったができなかった。頭は嫌悪を示したが、体が視線を反らすことを許さなかった。
「どうだっ……、有紗っ……。お、お父さんに他の女とセ、セックスされる気分はっ」
 瑠依子の陰から信也の昂った声が聞こえてくる。「お父さんの気持ちが分かったろ? ん? ……大事な有紗がぁっ、他の奴とヤろうとしてる時の気分がなっ!」
(……や、やめてっ!)
 有紗が本能的に拒絶したが、脳に流れ込んだ信也の言葉。
 ……『他の奴とヤる』という言葉……。
 その瞬間、ビクビクビクと下腹部が震えた。蜜壺が獰猛に欲しがっていた。
「ほらっ、見ろっ、見ろぉっ……。有紗、お前を育ててやったお父さんのおちんちんはなぁ……、こんなに気持ちいいんだぞぅっ! ……そうだよなぁっ、瑠依子!」
「うぉあぃ……、きもち、いぃ……、イグよぉ、またぁ……」
 瑠依子がブルブル震えると、目の前で花唇がキュッと搾って男茎の根元を抱きしめた。自分も――。有紗が深淵から手を伸ばしてくる恐ろしい誘惑を振り払おうとしているのに、
「ほらっ、有紗もほしいだろ? コレがっ……、ん? どうだ?」
 と信也が言い放ってきた。これで完全に切り崩された。
「あぁ……、た、助けて……」
 有紗の声に信也がピタリと動きを止めた。惰性で喘ぎを漏らす瑠依子が、うるさいバカ、と尻を叩かれる。
「……ん? どうしたぁ? 有紗……」
「だ、だからっ……」
 ダメだ。屈するな。だが姦虐に滾っているであろう信也の顔は見えず、見えているのはそれが集約した肉棒に貫かれて、淫らに喜んでいる花唇だけだった。律動を早く再開してほしくて緩縮を繰り返している。コレが自分の体に埋められたら、レザーショーツの内側をドロドロにしている蜜壺が激烈な歓喜で解放されるだろう――
「ほら、早く言わないと、お父さん、出しちゃうからな? こっちの女に」
 また男茎がピストンを再開する。声を殺せ、聞こえないだろ、と信也に命じられた瑠依子は、懸命に声を飲み込んで、おっ、おっ、と獣の声を上げて花弁をヒクつかせていた。
「ああ、……出すぞ、お父さん。ああ……」
「う、うん、出してっ……」
「お前には聞いてないっ!」
 髪を掴まれて天を仰がされた瑠依子は交接を続けるが、声を押し込み辛い姿にされても、顎から涎を有紗の額に落として狂喜している。「おお、イクぞぅ……」
「ま、待ってっ……!」
 有紗は瑠依子の脚の間で大きな声を上げた。
「なんだ? 有紗。お父さん、出すんだからジャマするなっ……」
「や、やだっ……、お、お願いっ……」
「お願い? 何だ? ぉおっ……」
 その次はさすがにすぐには喉から出てこなかった。唾液を飲み込み、声を発しようとしても逡巡して、その間に溜まってくる唾液をまた飲み込んだ。しかしそうこうしている間に、信也の陰嚢が下から上へとググッとせり上がったのが見えて、
「……やだっ、お、お願い……。わ、私……、も、だから、その……」
「ふんっ」
 有紗が言い淀む途中で強烈な一打を瑠依子のヒップに見舞った信也の男茎が、その内部を射精が通って行く様を有々と見せつけながら毒汁を盛大に放ち始めた。
「ううあっ、し、信ちゃんっ……、すごいっ、ドプドプするっ……」
 全て注ぎ入れてもらって至幸の表情を浮かべた瑠依子だったが、脈動が収まるとそのまま脇に抛たれた。椅子は大して高くもないが、男茎を抜かれたことで溜まっていた潮の噴水を上げながら、受け身が取れずに、自重による床の衝撃をまともに受けた痛みで瑠依子が悲鳴を上げる。
 瑠依子の体がなくなって、すぐ前に信也が聳えていた。醜い下腹へ蔓延る陰毛は淫らな粘液に萎り、そこから抜いたばかりの男茎が湯気立ちそうな姿で屹立している。
「……悪い子になったんだから、ちょっとやそっとで許してもらえると思ったら大間違いだぞ? 有紗」
 信也が肘掛けの上を進んでくる。唇に精液と愛液が混ざって泡だった粘液がたっぷりの男茎が押し当てられると、「お父さんのおちんちん、お掃除しろ……。おお、やっぱり有紗のフェラチオのほうが、きもちいいに決まってるからなぁ……」
 強引に唇を割って中に入ってきた。喉元まで押し込まれるえづきのせいではない、信也のみならず他の女の淫らな汁も含まされる屈辱に涙が出てくる。


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