投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

〈生贄の肉・二つ〉
【鬼畜 官能小説】

〈生贄の肉・二つ〉の最初へ 〈生贄の肉・二つ〉 14 〈生贄の肉・二つ〉 16 〈生贄の肉・二つ〉の最後へ

〈伸びた触手〉-2

「おはようございます」


道路の両側に立っている“作業員達”に、玲奈は恥ずかしそうに挨拶すると、キュッと唇を噛んでペダルを強く踏み締めた。

多少なりとも視線を浴びた事に、気恥ずかしさを感じたのだろう。


『ヒヒッ!綺麗な顔してんなあ。アレが今に虐められて、グチャグチャになるんだからなあ』

『声も可愛かったよな?やっぱ子猫みてえな悲鳴をあげんのかな?それとも豚みてえな汚え声出すのかなあ?』

『クンクン!ボディーソープのイイ匂いが残ってるぜ……まあ、夕方にゃ汗に蒸れて、脇もオマ〇コも臭くなってんだろうがな』


映像だけでは分からない玲奈の容姿を皆で確認する為に、朝早くから行動したのだ。
その評価は満足のいくものであったのは、皆の言葉や表情からも明らかである。


『もしかしたらシスターに会えるかも知んねえから、俺らは教会に行ってくる。お前らは狩り場を探してから、後で来い』


部下に自分の行動を電話で伝えると、セダンはあの教会に向かって駆けていった。
玲奈の自宅から数分と掛からずに、男は教会の入り口となる細い道に辿り着いた。


『ちょっと待ってろ』


眼鏡の男は一人で降りると、煉瓦畳の道を歩いて教会の扉を開け、中へと入っていった。


『…………』


陽が昇っているにも関わらず、教会の中は決して明るいとは言えない。
ステンドグラス越しの仄かな明かりか、柔らかく差し込むのみだ。

その色付いたような光のカーテンの中に、何やら人影のようなものが佇んでいる……男は逸る心を圧し殺しながら、歩みを進めた……。


「あら……おはようございます。朝のお祈りですか?感心ですわ……」

『ッ!!!』


この偶然を運命と呼ぶのならば、あまりにも残酷と言わざるをえない。
男の前に立っている女性こそ、昨夜の映像の中で見たシスターその人なのだから。
なんとなく、行けば居るかもしれないという安易な探りは、ものの見事に的中となった。



〈生贄の肉・二つ〉の最初へ 〈生贄の肉・二つ〉 14 〈生贄の肉・二つ〉 16 〈生贄の肉・二つ〉の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前