投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

恋のMEMORYの最初へ 恋のMEMORY 26 恋のMEMORY 28 恋のMEMORYの最後へ

勇気と劣等感-2

雨がシャワーのように機械的に流れ続け、私はポツンと一人バス停で雨宿りをする。

「はぁーーあ。」

溜息と共に白い霧が口から吐き出され、力が抜けるようにストンと腰を椅子に落とす。

今日も佐伯君に声を掛ける事は出来なかった。私の存在何かまるで気付く様子もなく友達と一緒に笑っていて。

巴ちゃんも私の意志を尊重してくれて、「彼の事は任せろ」と言わんばかりに一条君も手を貸してくれて。

本当、仕方がないわ…、だって彼を目にすると心臓がドキドキして。

それじゃー駄目なのは判ってるけど…。

今も尚、鳴りやまない雨をただただ虚しく眺める。

「いやー、急に降りやがって。」
「!!?」

それまで落ち着いていた心臓が、一気に激しく動き出す。


恋のMEMORYの最初へ 恋のMEMORY 26 恋のMEMORY 28 恋のMEMORYの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前