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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 2.-9

 有紗の体内から指を抜き取った信也は傍らに置いていた洗面器を手に取り、「じゃあ、もっとサービスしてやろう。可愛い有紗のために、特別だぞぅ……」
 と言って、湯浴みをするように残っていたローションを、左右から自分の肩へ垂らした。両手で己の体をピチャピチャと音を立てて撫で回し、ローションをまんべんなく肌身に纏うと、四つん這いになって有紗を跨いできた。暗みに覆われて見上げると、背中に受ける浴室の照明にヌメった醜い体を光らせ、その脚の間では男茎が漲って、鼓動のリズムに合わせて跳ねている。顔を背けた有紗の視界の暗みが増すと、比例して不快な加齢臭も増し、叔父は身を沈めて真上から有紗に覆い被さって密着してきた。
「むっ、くっ……」
 嫌悪感に声を出さずにいられなかった。これまで姦されている時に手を回されたり、抱きしめられたりするだけでも寒気がしたのに、密着した肌の間にローションを染ませた裸体を擦りつけてきた。
「ほぅら、有紗……、いくぞぉ」
 そして叔父は、有紗に抱きついたまま、体を前後に揺すり始めた。
「ううっ……!」
 ヌルッ、ヌルッ、と有紗の滑らかな肌の上を叔父の体が滑る。時折、脇の下や足元にピチャッと水音を鳴らされると、穢身に充満する蔑むべき淫欲が粘液に融けだして、体中に擦りつけてこられている気がした。身を捩ろうにもしっかりと抱きしめられ、体重をかけてのし掛かられているから僅かにしか動くことができない。有紗の拒絶が意に反して擦れる接面を多くし、とりわけ真ん中の、腹からヘア、脚の付け根へと滑ってくる固くなった汚辱の肉棒が存在感を示してくる。
「どうだ……、きもちいいだろぉ?」
「ううっ、……あっ」
 涎まみれの舌が耳穴を穿り、耳朶を唇に挟みつつ、脳髄に刷り込むように低劣な言葉を聞かせてきた。
(なんで……、こんな目に)
 気の緩みが有紗にそんな感慨を催させると、叔父の肌が接している場所全てから穢れが染みこんでくる感覚が罰のように思えてきた。何の罰だ。そんなに悪いことをしたのか。叔父に黙って男に会ったことに対する服罪か? そうは思えなかった。腹の上を滑っている醜い肉棒と、狭い部屋の中で味わった神々しい恋情の象徴とを比べている、その罰だ。夥しい粘液に包まれて、淫虐を耐えようと閉じる瞼の裏に、どうしても浮かんできてしまうのは、固く狭い寝台の上で跨った彼の、悶えながら有紗を求めてきた愛しい顔だ。
「ほら、有紗……、きもちよくなってきたろぉ? お父さんのおちんちん、ほしくなったらそう言っていいんだぞぉ?」
 欲しいのはソレではない。そんな汚らしいモノではない。「……愛美も今日出かけるって言ってたなぁ? ……男とヤリに行ったんだろうなぁ?」
「……や、やめてっ!」
 くしくも叔父の揶揄は、有紗の妄執を煽動してきた。大事に思う妹が男と淫らに交わっている姿を義父に想像される侮辱に苦しんでいる、そう誤解した叔父は、
「あんな可愛らしい顔して、どんなことしてるんだろうなぁ……。きっと、イヤラしい、とんでもないことしてるかもしれないなぁ」
 と嬉しがりながら、滑らせる体の揺すりを早めてくる。チャプッ、と肌の上に音を立てられて、肉の体の中に抱きすくめられていると、同じ腕の中に抱きしめられた、あの狭く蒸した部屋の中での、汗に塗れた彼の体の中が恋しい。
 有紗が懸命にかぶりを振ったその時、閉じた脚の間を沿って擦れていた男茎が、突然、ヌルン、と有紗の体の中に滑りこんできた。
「うぐっぁっ……!」
「おっとっとぉ……、間違って入っちゃったなぁ。すまんすまん」
 わざとらしく、奥までグイッと一度突き立ててから、ヌプリと男茎が抜け出していく。「……なんだかオマンコが熱くなってたが、抜かないほうがよかったかぁ? ん?」
 弄んでいる。挿れたい時に挿れることができる、そう誇示したかったのだろう。こうして自分が玩弄されている間――、あの麗しい腕の中にいるのは妹だ。
「バ、バッカじゃない……」
 有紗の反抗が弱まったのを確認した信也は、重みをかけている体の間に手を差し込み、固く閉ざそうとしても、瑞々しい肌があだとなってローションの滑りに容易く差し込むことができる柔丘を指先でチロチロと弾き、やがて嘲弄するように秘門をなぞって左右に捻りつつ熱を帯びた襞壁を広げて中へ入ってきた。特に艶めかしく震えている壁の一点を捉えると、強く指を押し当てて圧迫してきた。
「うあぁっ」
「んー? どうした、そのイヤラしい反応は。きもちよくて仰け反っちゃうのかぁ? ほら……、おいで」
 有紗の身を起こし、滴ったローションが水溜りを作っている上に膝を開いて座らせると、真下からマットとヒップの間に手を差し入れて、チャプチャプと音を鳴らして指で穿る。有紗の体が悩ましく弓なりに反った。
「いいぞぉ、……寝転んでるより、こうしたほうが、有紗のスケベな腰つきがよく分かる」


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