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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 2.-7

「……お前もだ、有紗」
 昨日の妹の相談を思い出しただけでも、己に渦巻いてくる反吐が出そうな感情に苛まれていた有紗は、耳元で気色悪く囁かれることで却ってその苦渋から呼び戻されることができた。「お父さんに隠れて、コソコソ……、何をしてる? 男漁りか? ん?」
「別に……、何もしてない」
 バストを弄撫しつつ、もう一方の手は無防備となった下腹に伸びてきて、ヘアを撫で上げ、奥の狭間へと指が入ってきた。
「ウソをつくな。……お父さん以外の男にココを触らせたのか?」
「っ……」
 節膨れた人差し指と薬指が媚門を開き、強制的に顔を覗かせた花唇と雛突を中指でイジってきた。だが有紗の体は波打ったり、くねったりはしなかった。ただ不快な感触が興るだけだ。「……だとしても、私の勝手」
 直樹にはイジってもらえなかった。二人ともそんな余裕はなく、抱き合ってキスをしただけで充分潤った中へ、彼は息急いて男茎を埋めた。その心地良さを知った体は、改めて叔父の指の狼藉を受けてみると、あまりの愚にもつかなさに反応が薄かった。
「なに……、いつからそんな悪い子になったんだ」
 体が冷静だと、叔父の「悪い子」などという言いぶりも憫笑すら誘う。中指が雛突を捏ねてくるが、じんわりとした解れは感じるものの、媚薬で火照り狂わされた時のような快楽は沸き起こってこない。そもそもホテルに入るなり潤いの足らない体に無理矢理挿入された時の痺痛がまだ残っており、淫猥な反応を妨げていた。
「悪い子って言うなら、もう相手にするのやめたら?」
「ぐっ……、有紗っ」
「……っ!」
 叔父が疳癪を起こしたように、強く乳首を抓ってきた。「やめて。いたいっ……。ほんと、痛いだけだから」
「愛美のことはどうでもいい。だけどなぁ、有紗……、有紗はダメだ」
 叔父が湯舟の縁から外すと、激しい水音を立てて有紗もとろも湯の中に落ちた。「有紗のこの体はお父さんのモノだ。そんなことも忘れた悪い子には、お仕置きよりも教育が必要だ。……立て」
 脇を抱えられて立たされると、湯舟の中から出される。裸にされて入った時から目に入っていた、広い浴室の真ん中に置かれたエアマットの上に連れて行かれた。有紗の反抗で巻き起こった苛立ちが、下半身へ至ると低劣な欲情に転化するらしく、正座する信也の緩んだ醜躯の中心では、その中でも最も醜い姿の男茎が突き立ってビクビク震えていた。
「寝転べ」
 命令に従う前から、無理矢理肩を押されて無理矢理倒されていく。
「こんなとこで何しようっての?」
「……ふん」
 叔父がまた鼻を鳴らした。「俺じゃなきゃダメだって思い出させるだけだ」
 エアマットの上で僅かに長い脚を重ね、腹に両手を置いて、バストを隠さず身を横たえる有紗のしなやかな体を舐めるように鑑賞しながら、信也は鏡の前に並ぶボディーソープやシャンプーのボトルの隣から、或る透明の容器を手に取った。
「別にあんたなんかいなくても、平気って思ってるし。いっつも」
 蓋を開けて逆さにした容器が絞られると、洗面器に向かってドロッと粘液が糸を引いて落ちる。寝転んだままそれを見上げ、偽らざる心を伝えた。叔父はそんな有紗へ拗ねたような一瞥をくれ、何度もゴボッと空気を吸い込む音を立て、惜しみなく粘液を洗面器の中に注いでいく。そしてシャワーノズルを取って湯を入れ、両手で濯ぎ、泡立てながら希釈していく。
「……勘違いするなよ、これはオクスリじゃない。ただのローションだ。ソープランドで使うのと同じだ。……ヌルヌルして気持ちいいぞぉ」
 そう言って洗面器を有紗の体の上に捧げ持った。ゆっくりと傾けてくると、トロリと粘液が垂れ落ちてくる。ぬるま湯で薄めたとはいえ、肌に落ちてくると冷たさにビクリと震えた。一本の太い糸が張られたように真っ直ぐと落ちたローションは、胸元から腹の上に溜まって左右に這い、肌に絡みついてマットの上に流れ落ちていく。洗面器の半分を有紗に注いだ叔父は足元に一旦置くと、指の間を開いた手を伸ばしてきた。
「ぬんっ……」
 奇妙で寒気のする息をつくと、仰向けになることで張りの良さが際立ち、美しい形がより強調されている有紗のバストへローションを塗りこみ始めた。
「んっ……」
 粘液が跳ねる音がする。抓られた乳首へ粘液がまぶされるとヒリつきが癒やされていって、その安堵が妖しい騒めきの予兆を醸したから、有紗は努めてそれは勘違いだと自分に言い聞かせた。普段粘っこく撫で回してくる不快な叔父の手の筈なのに、バストから脇腹を両手が左右同期して摩ると、肌にまとわりついてくる粘液が背筋にムズムズとした微爽を走らせる。
「……有紗のおっぱいは本当にキレイだ。柔らかさも形も最高だ……。気持ちいいだろぉ? お父さんのマッサージ。有紗のスベスベの肌をもっと美肌にしてやるからなぁ」
「っく……、きもちわるい」
 そう言ったが頬が熱くなっているのが自分でも分かった。「……、ちょっ……!」


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