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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 2.-25

「あ、……、そ、んな……」
「大丈夫だ。オマンコのときみたいに、有紗を気持よくしてやるから」
 そう言うと、ごろりと有紗を裏返して仰向けにする。
「や……、や……」
 硬い床の上でクッションを枕にして、力の入らぬ脚を再びM字にされると、花唇もろとも顕になった菊門へ亀頭が当てがわれた。押し付けられただけでも大きさはプラグの比ではないし、あくまでも生命の肉体の一部であるという熱さをはっきりと感じさせられた。
「力を抜いて……。もうヌルヌルだし、ほぐしてやったから、きっと痛くない……。こわくないぞ、有紗。お父さんに任せろ……」
 半ば自己陶酔している信也は、男茎の恐怖に慄いている有紗の脚を割り、上体で覆って、左右から頭を挟み持って肛姦されゆく有紗を間近に鑑賞しつつ、
「いくぞ、有紗……。ほら……」
 力が込められて、亀頭が菊口を広げ始めた。プラグの太さを越えて広がってくると、
「はあっ……!」
 有紗は抱きしめる叔父の腹肉の中で身を反らした。拒絶の反射が肉棒を外に押し出そうとするが、これをねじ伏せるように、更に入口を広げて中へと突き進んでくる。
「だめだぞ、有紗……。ほらもっと力を抜くんだ。……お尻の処女もお父さんにくれる時の有紗の顔……、アナルにオチンチンを初めて挿れられるときの顔、こうやって近くからよーく見といてやるからなぁ……?」
 顔を背けたくても、左右から固められてはできなかった。苦悶の貌を間近で覗かれて、
「く、くるし……、……、こえ……、で……、る」
 涙目で訴える。
「声が出そうになったら、お父さんとチューしたらいい。な? ……七年も有紗としてきたのに、お尻もを可愛がってあげられなかったのは、お父さんが悪かった。……ほら、いくぞ、有紗。……もう一度有紗の初めてが味わえると思うと、お父さん、ギンギンだぁ……」
 信也はそう言うと腰を前へ押し込んできた。最も太い傘が菊口をくぐってしまうと、あとはスムーズに爛れそうなほど疼いた腸壁を擦って亀頭が奥地まで運ばれてくる。
「……っ!」
 未知の感覚に、たまらず有紗は信也の首に抱きつき、自ら唇を押し当てて舌をしゃぶって悲鳴を抑えた。
「んむ、っ……、ほぅっ……、あ、有紗ぁ……。つ、繋がったぞぉ……。有紗……、アナルセックスだ、アナルセックス……。……あ、有紗はお尻も最高だ……」
 ディープキスで漏れた涎を有紗の顎まで垂れ流し、信也が律動が開始した。押し込められた苦しさが引き抜かれて解放されてゆくと掻痒が癒やされ、有紗は身震いして己の体を怨みながら、差し出される叔父の舌へ吸い付いていた。男茎が出入りを繰り返す傍で花唇にも蜜が迸る。また絶頂がやってくる。こんな性交でエクスタシーに至ろうといている。倒錯の快楽が豪流となって有紗を失意の更に向こう側へ押し流してきた。逆らう気力は果てていた。
「……おおっ、だ、出すぞぉ」
 信也が汗の滲んだ膝をフローリングにキュッと鳴らし、腰を構え直すと花唇を姦す時と同じ速度でピストンを送り込んできた。「……あ、う……、で、出ちゃうよぉ、お姉ちゃんっ……」
(……!)
 有紗を呑み込む波高が増した。陵辱されているのは自分なのに――、ここまで穢されて、不本意なキスで声を殺して必死に耐えているのは、この自分なのに――、この男は最後に至って肛虐とは別の夢を見て射精を迎えるつもりらしい。
「おお、出るっ、お姉ちゃんっ……ア、アナル……オ、オシリにぃ……亜紀のオシリに僕の精子、いっぱいあげるよぉっ……」




 本当に優しい男だ。ベッドの上で逞しい体に包まれて、キスを浴びせられていた。舌など使わない。唇は適度に柔らかく、適度に湿っている。明彦は有紗の機微を精密に察知しながら、爽感が肌を走っていく先を導くように唇を這わせてきてくれた。バストの手にも慈しみを感じる。
「……背中、弱いの?」
「うん……」
 いつの間にか裏返されて熱い吐息混じりに答えていた。うなじから降りてきた唇が、時に有紗の期待に応え、時に躱して、中央を走る凹みを中心に括れたウエストまでを慈しんでくる。横臥して背後から抱きすくめ、真っ赤になった耳朶をはみ、片手が脇腹を伝って腰骨から内側に向かって下ろされていった。
「んっ……、も、森さんっ……」
 有紗はヘアを撫でて奥へ進もうとしていた明彦の手首を握って妨げた。
「あ、あの……」
「ん……?」
 明彦が手首を掴まれたまま背後から身を起こし、有紗の横顔を見つめようとしてきた。
「あっ、……そ、そのままで、……聞いて下さい。こ、こっち、見ないで……」
「……いいよ」
 有紗の言葉に明彦が背後へ消えていく。自分を求めて止まない勃起がヒップに当たって、血潮の脈動まで伝わってきた。バストを包んでいた手を上から覆うと強く瞼を閉じた。
 私はウソつきだ。
 有紗は胸の奥にそう刻んだ。こんな優しい、本気で惚れていると言ってくれた男には到底相応しくない女だ。
「私……、忘れられない人がいます。……どうしても」
 嘘を辛くなくつくには、真から始めればいい。本心思ってもいない嘘をつく辛苦は、七年前のベッドの中で散々思い知っている。


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