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浦和ミュージックホール
【その他 官能小説】

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インタビュー ウィズ ミキコ-1

 ミキコはその印象とは違い、酒が苦手で甘いものが好きだと言う。
 「じゃ、喫茶店かな?」
 「あたし、声大きいからさ、ここでいいよ、楽屋で」
 「そういう時はね、カラオケボックスが良いんだ」
 「なるほどね、防音バッチリだもんね」
 「ケーキもあるしね、あまり大した味のはないけど」
 「いいの、甘ければ、それにさ、カラオケって好きなんだ」

 と言うことでカラオケボックスでミキコと向かい合っている。
 「さっきの、凄かったなぁ、あんなの久しぶりだった」
 「やりすぎた?」
 「ううん、あたしって、セックス大好きでさぁ・・・自分でも淫乱だと思うよ」
 「男に取っちゃありがたいけどね」
 「そう?あんまり淫乱丸出しだと幻滅されないかなって心配してるんだけど」
 「いやぁ、ストリップ見に行ってるんだからさ、淫乱は大歓迎、その上まな板に上っちまうくらいだからドスケベだしね」
 「そう!心強いよ」
 ミキコは笑いながらケーキを口に運ぶ。
 「でもさ、あたしって色気ないよね、みどりさんなんか見てるとつくづくそう思うもん」
 「そりゃみどりみたいなしっとりした色気はないよ、でもミキコくらいカラッとしてて元気だとそれはそれでいいもんだよ」
 「そう?」
 「ああ、男って征服欲があるんだよ、例えばまり子みたいなちっちゃい娘には征服欲が掻きたてられるんだな、みどりみたいなしっとり系だと征服欲って言うより独占欲かな、ミキコの場合、何とか征服してやろうってチャレンジ精神が沸いてくるよ」
 「あたしゃロデオの馬?良いんだか悪いんだか」
 「良いんだよ、今日だっておっさんはピストンのパワーで征服しようとしてたし、あんちゃんは駅弁に挑戦してたろ?あの二人はパワーでねじ伏せてやろうとしてたけど、俺はそこまでパワーに自信ないんで頭を絞ったわけさ」
 「あたしはあれで良いんだ・・・」
 「ああ、三人とも達成感ばっちりさ、客席でハイタッチしてたの見てなかった?」
 「さすがにぐったりでさ、見てなかった」
 「いつもあんな風なショーを?」
 「まあそうだね、今日のは特別良かったけど・・・いつもは中々三人は上がってくれないし、もうちょっとしょぼくなっちゃう」
 「ミキコは毎日あれを四回だろう?体きつくない?」
 「今日のを四回だったらさすがにきついな、でも出来れば毎日四回目はあれくらいノックアウトして欲しいんだ」
 「そんなに好きなんだ」
 「あたしさ、暴走族のスケだったのね、中三から高校にかけてね、廻しなんかしょっちゅうでさ、延べ十人くらい相手にするんだよね、女三人男十人とかの乱交で・・・高校ぐらいの男の子って性欲の塊みたいなもんじゃない?毎回毎回ヘトヘトになるまでやられたよ、でもさ、それがやみつきになっちゃって・・・」
 「それで踊り子になったの?」
 「そうだね、最初はちょっと固い所に勤めたんだよ、と言ってもろくな高校じゃないし勉強もろくすっぽしてなかったからさ、弁当屋でフライ揚げてたんだ、でもさ、やっぱり廻しの興奮が欲しいんだよね、それもあたしの場合見られてる方が燃えるんだ、それにぴったりなのがストリップのまな板だったってわけ」
 「なるほどね、男に取っちゃ幸いだな」
 「そう思ってくれるんだ」
 「ああ、心底思うね」
 「だったら嬉しいな、あたしもやりがいあるってもの」
 「やりがい?やられがいじゃないの?」
 「あはは、そうとも言う」
 「楽しいな」
 「何が?」
 「ミキコと話してるのがさ」
 「そう?ガサツでしょ?」
 「いや、なんか遠慮なしに何でもしゃべれるから楽しいよ」
 「ふうん、そうなんだ」
 「ああ」
 「アリガト、なんか今日はいい日だったな」
 「そうかい?」
 「思い切りノックアウトされちゃったしさ、それにあんたと話して結構自信ついちゃった」
 「いや、掛け値なしの本音だよ」
 「うん、信じる」
 「これは俺も言いたくないし思い出したくもないだろうけど・・・」


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