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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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今まで篠塚さんの両端を陣取っていた女の子には目もくれず
笑顔で私の手を取って引き寄せる。
みんなが篠塚さんのその行動を顔だけ向けてじっと見つめる中
篠塚さんは私の肩に腕をかけさらに引き寄せた。

みんながそんな篠塚さんを驚いたようにじっと見つめるなか
ぐっと自分に私を引き寄せた後、
「柳下、OK」
と、シャッターのGOサインを出した。

「あ、はい」

その声につられるように
柳下君の持つカメラのシャッター音が数回鳴った。

「柳下〜その画像、広報部の共有ホルダーに入れて。俺ほしい」

私の肩を離さないままに篠塚さんがそう叫ぶ。

「私もほしい。加藤さんと一緒に写ってる写真!」
「私も!なかなかこのメンバーでの写真は撮らないよね!」
「あ。俺も紗江子さんと一緒の写真、ほしい」

そんな声が聞こえる中、席に戻ると私の肩に置かれていた篠塚さんの手が腰に移動して
そこからずっと離れなかった。

そのあと、少しして
「夢、出ようか?」
と促された。

会社での篠塚さんの顔が知りたい。
そんな思いでこっちの席に移ってきたけど
聞く話は篠塚さんが冷徹な経理の鬼って感じだ。

駿の言っていた通り。

私が感じた篠塚さんとは違う。




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