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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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「そうだ。今日はあっちで飲むか?会社での俺を知りたいんだろう?」
「いいの?」
「夢が嫌じゃなければ」
「うん」

私がそう言うと大将に声をかけて
頼んだビールを座敷のほうに運んでもらうように声をかけて
荷物を持って移動した。

「あれ?篠塚さん、こっちで飲むんですか?」
「あぁ。今日はこっち。夢を仲間に入れてやって」

そう言うと座敷の真中に割り込んだ。
始めは遠慮していた人たちも、お酒が入るにつれ
よく話してくれるようになった。

そのうち「篠塚さ〜ん」と端の方で呼ばれ
「夢、一人で平気?」
と聞かれたので小さくうなづいたので篠塚さんは私のそばを離れた。

「夢さん。篠塚さんとは長いんですか?」
篠塚さんがいなくなるとそんな話が私に矢継ぎ早に質問された。

「ううん。長くはないけど」
「あの篠塚さんが、夢さんには優しい笑顔なんでびっくりです」
「え?」
「篠塚さんの笑顔。会社では怖いんです。
凍るんですよ。笑顔で指摘されると何も言い返せません」
「へぇ・・・」

駿の言っていたことは嘘じゃないのね。

そんなとき、ガラッとお店に元気に入ってきた人がいて。
こちらに来てデジカメを向けた。




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